末期ガンと闘った38歳BL漫画家、「ポジティブ闘病記」に懸けた想いとは<追悼>
虐待の話は二度三度とネームを練り直した
医療関係者からの高評価に、妙な心配も
ひるなま「意外と多く頂いて驚くのが、『今日ガンの告知を受けた』『明日から入院』『来週手術を受ける』といった、今まさにガンと向き合う瞬間にいる方からの沢山のお声です。執筆時、大腸ガンだけでも、日本で毎年15万人が診断されると知って、その数の膨大さをにわかには信じられなかったのですが……。本当に、毎日毎日こんなにたくさんの人がガンを告げられているの!?と実感させられています」
――医療関係者からの反応はどうでしたか?
ひるなま「予想外だったのは、医師など様々な医療関係の方が、当作の表現や内容に過分な好意的評価を下さったことです。お勤め先の医院などに当書を置いてくださるというお便りも意外なほどいただいてまして、タイトルに『エロ漫画家』なんて入っていますけど大丈夫!?と、嬉しいけれど妙な心配をしております(笑)」
後編では「初めてストーリー漫画を描いたのは29歳のときだった」という驚きの経歴や、闘病生活は、『「日常をどう保つか」が大切』と語るひるなまさんに、さらに迫ります!
【インタビュー後編はこちら】⇒末期ガンの38歳BL漫画家、退院したその日に観劇へ!? “推しの力”ってすごい【追悼】
【マンガ第1話はこちら】⇒<マンガ>「最近、やたら腹がへる」と思ったら、ステージ4の大腸ガンでした
<取材・文/望月ふみ>望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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