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妻がモラハラを苦に家出。それでも被害者ヅラする夫の言い分とは?

些細(ささい)な言葉で相手を傷つけることがある。それを認識している夫は少数派なのだろうか。 もちろん妻からの言葉で心を傷めている夫もいるが、圧倒的に妻たちが傷ついたり怒ったりしているケースが多い。
モラハラ夫、家庭内暴力、離婚

写真はイメージです(以下同じ)

妻の家出

つい先日、妻がプチ家出をし、「ひどい目にあいました」と嘆いているのは、ヒロアキさん(38歳)だ。 「夕飯後にちょっと口げんかになったんです。妻はそのまま5歳と2歳の子を残して、プイと出て行った。すぐ帰ってくるだろうと思っていたんですが、1時間たっても2時間たっても帰ってこない。電話にも出ない。子どもたちをとりあえず寝かせて、警察に連絡しようかと思っていたら、妻から電話がありました。『ちゃんと歯磨きさせた?』って」 歯磨きどころじゃない、いったいどこにいるんだと言うと、「やっぱり子どものめんどうひとつ見ることができないのね」と妻が言って電話が切れた。 結局、妻が帰ってきたのは翌日の朝だった。

「突然の反乱に、どうしたらいいかわかりませんでした」

「その日は会社を休むことにして、子どもたちを保育園に連れていって帰宅したら妻が帰っていた。前日の夕飯のお皿を洗っていました。どんなに怒っていても、出て行くのはルール違反、身勝手すぎると非難しました。すると妻は、『あなた、ふだんほとんど家事も育児もしてないよね。それはルール違反じゃないの?』と。 しかも妻が言うには、僕の物言いがモラハラであると。そんな意識はまったくなかったから、彼女の突然の反乱に、どうしたらいいかわかりませんでした」 話し合いヒロアキさんと同い年の妻・ルリさんは4年つきあって32歳のときに結婚した。ルリさんは当然のように共働きを望み、フルタイムで働き続けた。子どもが生まれたあとも、しばらく休めばと言った彼に対し、「私は仕事が好きなの」と、さっさと保育園を決めてきたという。 「僕はどちらかといえば妻に引っ張られるように生活してきたと思っていたので、妻にモラハラしていると言われてびっくりしたんです」 どこがモラハラなんだと、思わず気色(けしき)ばんだ彼に、妻は淡々と事実を告げた。
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ハンドソープが切れていると文句を言うだけで…
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