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なんて深いの!発達障害の息子・太郎くんの“素直なひとこと”が刺さりまくる<漫画>

自分を振り返りながら描いた作品

――まゆんさんが漫画を書き始めたきっかけは何だったのでしょうか? まゆんさん(以下、まゆん):20代の頃漫画家を目指していた時期があって、「りぼん」に2回ほど投稿したことがあったんです。『ちびまる子ちゃん』(さくらももこ)が好きで、ほっこりするようなギャグ漫画や4コマ漫画が描きたいと思っていました。 それからしばらく漫画を描いていなかったのですが、子育てが落ち着いて心に余裕が出てきたので、自分を振り返れるようになりました。それを文章に書いて挿絵を付けてブログにアップしていたら少しアクセス数が伸びたんです。そこで友達がインスタグラムのことを教えてくれて、2019年から漫画を描いて載せるようになりました。 最初は太郎の自閉スペクトラム症のことは伏せて描いていました。でも、そこが一番私が他の人と違う経験をしているところだったので、自分を振り返る意味でも少しずつそのことを出し始めたら読んでくださる方が増えていきました。

漫画や書籍化について家族の反応は

――まゆんさんのご両親や妹さん達は、漫画についてどんな反応をされているのでしょうか? まゆん:母は白内障と老眼があるので、漫画を読みたそうにしているのですが「小さい字が見えん」と言っています。父と妹は読んでくれています。父は「うわあ〜!」と言って毎回感動してくれて、妹はいつもほぼ何も言わないのですが「すごい」と言ってくれます。 太郎は私が漫画を描いている時周りをうろうろするのですが見ようとはしていません。いつかは見せたいなと思っています。 ――書籍化が決まった時はいかがでしたか? まゆん:父と母はすごく喜んでくれて「ひゃっほい、ひゃっほい」と祭りのようでした(笑)。妹は冷静に感心してくれていました。私は恥ずかしくて、本が完成してからもなかなか見れなかったです。
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普段は見守り型の母が、厳しく叱ってくれたこと
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