“ずっと全裸”の山下智久を多方向から観察できる『今際の国のアリス』シーズン2から目が離せない
さまざまなアングルから観察するうちに
コンテナに囲まれた広場の中央に仁王像のごとく直立不動のキューマ。カメラがまず捉えるのが、もちろんその特徴的な胸筋だ。 鍛えられた二の腕の付け根あたりからこんもりとパンプアップした大胸筋が山から山へ峰を形成している。これぞ山Pの筋肉。カメラが煽りの位置から大胸筋を捉えたかと思えば、次に引きの位置から全身が映される。剣のようなふくらはぎに、引き締まった尻。山Pの美尻! いやあ、山Pあっぱれ。さまざまなカメラアングルから捉えられることによって、山下の肉体をつぶさに観察できる。そうして次々別アングルからこの裸体を見せられているうちに、目が慣れてくるのか、キューマのヌーディな世界の深遠へすっかり引き込まれてしまっているのだから不思議。#山下智久 演じるゲームマスター・キューマ。
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) January 8, 2023
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キューマの哲学
神の理想を体現する山下智久
涙こそ出ないものの、哲学者キューマの全裸体にうっすらと清々しい感動を覚えるのは、山下の肉体自体が真実(理想)を体現しているからだと思う。 キューマが一時退場したあと、アリスチームの一員タッタ(渡辺佑太朗)がキューマのことを「なんかいいやつそう」、「普通の人間に見えた」という台詞がすべてを言い当てている。ゼウスを主神とするギリシア神話の神々は人間の姿をしていて、人間とおなじように喜怒哀楽を持つ。人間はそんな神を身近に感じながら、この世界の真実を探求する。キューマはまさに神のような存在として描かれている。 筆者は以前、『正直不動産』について書いたとき、山下扮する永瀬財地のことを天使だと形容した。天使が今度は神になる。キューマを演じる山下の一連の裸体ショットはサービスショットでもあるのだけれど、神の理想を体現する肉体美を持つ山下智久が素っ裸の単身で画面に登場することはどこまでも感動的で清々しい。 <文/加賀谷健>
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