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『リバーサルオーケストラ』田中圭に号泣!玉木宏・三上博史も演じた“俺様キャラ”の魅力

「俺様」の仮面に隠された、指揮者の情熱にときめく

また、彼らは全員とにかく音楽に直向きで、“熱い想い”を持っています。俺様キャラたちが身を粉にして音楽に情熱を傾ける真の姿に、魅了されているのかもしれません。 朝陽は、玉響を勝手に政治の賭けに使った父(生瀬勝久)に対して「音楽を政治に利用するな!」と怒鳴ったり、初音の演奏に感動した過去があり…彼女の復活を心から喜んでいたり。田中が、冷淡な振る舞いの中でも要所要所で思いやりや音楽への情熱をしっかり表現しており、話が進むにつれて惹きつけられていきます。

愚直に頑張る大人たちの青春物語

もちろん、主人公の初音や他の団員たちもとても魅力的。ポンコツオケ団員でも、とにかく音楽が好きで、プロオケに入るほど情熱をかけて音楽と向き合っていることが演奏している俳優たちの表情から伝わってくるのです。同じように音楽を愛し、懸命に取り組む彼らが、互いに高め合い、支え合って一つの音楽を創り上げていく姿は愛おしく、勇気がもらえます。
様々な環境で、それぞれの人生を歩んできた人たちが、ぶつかりながらも成長していく姿は、全ての作品に共通。まさに“人間ドラマ”そのものです。 音楽の素晴らしさや、そこにかける情熱に加え、脚本家の清水友佳子氏(過去作『最愛』『エール』など)が“人の優しさ”を際立たせているのも本作の魅力。団員一人ひとりのキャラクターにリアリティと優しさを込めて描いていることが感じられます。だからこそ『リバーサルオーケストラ』を観ると、熱い想いだけではなく、優しさにも心が揺さぶられ、元気がもらえるのではないでしょうか。 徐々にまとまり、力をつけてきた“玉響”。これからの後半戦で、彼らがどんな音楽を、ドラマを届けてくれるのか楽しみです。 <文/鈴木まこと(tricle.llc)> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木まこと
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201
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