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「ママの料理しか食べられない」彼氏と毒母との異常な関係

毒親の指示で、風呂にも入れず、一晩中リビングに…

「Tくんは、私が料理を作ってもほとんど食べませんでした。理由を聞いたら、母親以外の人が触った食材を食べられないと。ほかにも、Tくんの洋服は全部お母さんが選んで買ったものだったり、出かけるたびにどこにいるかを母親にメール報告してたり。  口では『母親が嫌だ。早く家を出たい』と言うくせに、お母さんが提案することを全部受け入れているのが不気味でしたね」 母親の影 Tくんの家庭は少し変わっているかもしれない、という疑いは、Tくんの家に泊まったときに確信へと変わります。 「お風呂を借りようと思ったときに、Tくんから『それはちょっと遠慮してほしい』と言われたんです。  理由を聞くと『お母さんから彼女を泊めてもいいけど、家族ではないからお風呂は貸せないし、部屋で寝かせることもできないと言われた』と説明されました」  結局梓さんは、一晩中、Tくんとリビングにいることを余儀なくされたそうです。 「私が無理に泊めてもらったのならともかく、『泊まっていきなさいよ~』と言ったのはTくんのお母さんなんです。リビングにいる私たちを見て、『おやすみ~』といって普通に寝るお母さんの神経も疑いましたし、素直に従うTくんと、私たちにほとんど関心を示さないTくんのお父さんにもゾッとしました」

彼と別れた後に母親からメッセージが届いた

 Tくんとの将来が見えないと感じた梓さんは、それから間もなくTくんとの交際を終わらせました。ところが一ヶ月後、Facebookを通じてTくんの母親から梓さんにメッセージが届いたのです。 「内容は、『お元気ですか? この前、梓ちゃんが面白い映画を見たいと言っていたのを思い出したので、オススメの作品を送りますね』というものでした。もちろん返信していません。  T君に何か言われたのか、それとも別れたあとの私の様子を伺おうとしているのか、色々勘ぐりましたが、いまだに謎です」  同級生から聞いた話しによると、Tくんは今も実家に暮しており、就職することなくフリーターをしているそう。 「30歳を目前にした今でもお母さんに縛られているのかと思うと、ちょっと可哀想な気はしますね」  幸せそうなセレブ家庭の闇は、意外なほどに深かったようです。 ―シリーズ“モンスターペアレント” ― 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック <TEXT/木綿わかめ(清談社)イラスト/あらいぴろよ>
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