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花粉症のクシャミきっかけで菅田将暉似の彼と出会う。が、ドン引きされた部屋の部分とは?

彼が去ってぼうぜんとしていたら戻ってきたが

タクシーを降りると、彼は麻里奈さんの手を引いて2階の部屋の前まで一緒に来てくれたそう。 「そしたら彼が唐突に『じゃあ、お大事にしてください』と笑顔のまま立ち去ってしまったので、あまりの拍子抜け感に思わず『えっ?』と声をだしちゃいましたね」 その「えっ?」には「当然連絡先を交換するものと思っていたのに、名刺もくれないままここでお別れなんて」という意味が込められていました。 「しばらく呆然(ぼうぜん)としていたのですが、腰の痛さで我に返って、仕方がないので鍵を開けて部屋に入ろうとしていたら…」 階段を駆け上がってくる音が聞こえてきて、彼がハッとした表情で戻ってきたそう。 「『ごめんなさい!そんな状態じゃ靴も脱げませんよね。手伝いますよ』と気を利かせてくれて嬉しかったのですが、そういうことじゃないんだよなと少しモゴモゴしちゃって」 すると彼が『あ、知らない男を玄関に入れるなんて怖いですよね。大丈夫ですよ、ここ開けっぱなしにしておきましょう』と強引にドアを全開にしたので、麻里奈さんは血の気が引きました。

彼がドン引きした部屋の光景とは

「玄関を開けてすぐ横にキッチンがあるのですが、実は私、洗い物が大嫌いで。シンクに汚れた食器やフライパンが山盛りになっていたんですよね。まさかこんな展開になるなんて夢にも思っていなかったので…完全に気を抜いていたんです」 汚部屋その光景を見た彼は、明らかにドン引きしていました。 「急に声のトーンが低くなって、手早く私の靴を脱がすと逃げるように帰っていきました。きっとヤバい女だと思われたんだろうなと気持ちが沈みました」 麻里奈さんは「もしあの時、ちゃんと洗い物をしていたら私の人生どう変わっていたんだろう?」と今でもよく考えるそう。 「彼と恋をしていたのかも、なんて無意味な妄想をついしてしまって未練がましいですよね」 ちなみにギックリ腰は一週間程で良くなりましたが、クシャミをして激痛で悶絶(もんぜつ)する度に彼のことを思い出してしまいやるせなかったそうです。 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック <文・イラスト/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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