理想の男性と出会えた!はずなのに…幸せの“アフタヌーンティ”が恐怖に変わった話
本当に会社員…?
「3回目くらいまではまだよかったんですよね。自分では行かないおいしいお店や、かわいいアフタヌーンティに行けて。真剣にお付き合いを考えるくらい。
でも、4回、5回と回を重ねるごとに、だんだんと会うのが苦痛になっていきました。というか疑問がたくさん浮かんできちゃって…」
なぜ理想の人に思えていた黒柳さんに対して、疑問や不信感を抱くにようになったのか。その理由を里奈さんは次のように続けます。
「最初になんのお仕事をしているのか聞いたときには、会社員で営業関係の仕事をしていると言っていました。でも、それにしては……と思うことが多くあったんです」
最初は「あれ?」と思いながらも食事やデートを重ねていた里奈さん、しかし会えば会うほど不信感は増えたと言います。
「例えば、会社員と聞いていたのに基本的にいつでも連絡が取れるんです。
本来、私はそこまでマメなタイプではないのですが“お付き合いする前だし”とこまめに返信するようにしていました。それにいつ送ってもすぐ返信が来るんです。本当にいつでも。
それに仕事の具体的な話題が出たことがないんですよね。私が会社でのイベントや、ちょっとした世間話をしたとしても、相手から仕事の話をすることはなく。すぐに別の話題になるんです。それが不安材料でした」
どこからなにで出てくるお金なの?怖くなったお金の出どころ。
ホテルで待ち合わせ、ランチやアフタヌーンティをするのは魅力的とはいえ、たまにだからいいもの。
毎週、毎回となるとお金の出どころが怖くなったことが、離れた理由だと言います。
「もしかしたら、株や投資で生計を立てていたのかもしれないし、他のことにお金をあまり使わないひとだったのかもしれません。
でも、毎回10000円前後のアフタヌーンティのお金を出してくれる上に、持っている時計やバッグもハイブランドのもの、一緒にいるときに高額な商品をふらっと買い物することもあって……さすがに気になりますよね?
“ハイスペ”を狙ってたからいいじゃんと言われたらその通りなんですけど…どうも普通の会社員だとは思えませんでした…」
自分のためにお金を使ってくれるくらい自分に好意を持っているのでは、とも考えたそう。
「よくいうじゃないですか、SNSとかで。“自分のためにお金を使ってくれたり、行動してくれたりする人の方が良い”みたいなこと。
でも、彼の設定通りだと、あまりにもお金払いが良すぎるのも考えものです。単純に怖くなりましたもん。
スペックばかり見て選ぶのも違うんだなって学びました。今となっては笑い話です(笑)」
この恋を経て、スペックや収入は大事な一方、その出どころや使い方などについて話し合えることも重要だと気づいた里奈さん。
彼女自身のお金の使い方も見直し、一緒に楽しめることが多いかどうか、お金のことや話しづらいことについても話あえるかどうかを重視するようになったそう。
現在は、マッチングアプリで出会ったなんでも話し合える方とお付き合い中。結婚に向けて2人で共同貯金しているそうです。
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<文/mayan>
mayan
フリーライター兼マーケター。アイドルをはじめとする、かわいいもの・女の子が大好き。ジャンルレスに執筆する傍らSNS運用分析・リサーチなども得意とする。
Twitter:@mayancha1
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