
「全体的に『私を騙してやろう!』『遊んでやろう!』という雰囲気が一切なかったのが逆に怖かったんです。多分、年齢詐称とかは故意でしょうけど、遊ぶ気満々ならすでに体の関係を持っていてもおかしくはないはず。ずっと高校生みたいなピュアなデートを繰り返していただけですから(笑)
なんだろう、本気の虚言癖っていうか……かなり大したことがない嘘までついてましたし、自分自身でもどこまで嘘をついたか把握しきっていない感じでしたよ。
本当の自分を知られるのが怖かったのかな。よく分からないけど、なんだか可哀そうな人だなって思っちゃいました」
彼も嘘に気付かれて気まずくなったのか、徐々に連絡が減っていったそう。結局付き合う話も出ずに、現在はすっかり疎遠になっているとのことです。
何もかも偽れるマッチングアプリ。入念な注意をはらった利用を彼女は今回の件を経て、マッチングアプリの怖さを学びます。
「たまたま今回は気持ち悪いだけの虚言癖だった、というだけですけど、ここから危険な目に遭う可能性もゼロではなかったと思います。もしかするとKさんも、時間をかけて私をどうこう……と考えていたのかも。
考えすぎかもしれませんが、嘘まみれだといくらでも嫌な方向に頭を働かせられますよ。アプリって気軽に人と出会える利点がある分、怖いことも起きるかもしれない。この事件をきっかけに、利用の仕方には気を付けようと思いました」
アプリは共通の知人・友人がいないことから、いくらでも経歴を偽れるのです。便利で気軽に使えるそのウラには、恐ろしい側面があることを忘れてはならないもの。
アプリを利用する際は十分に気を付け、怪しいと思った時点ですぐに身を引くくらいの潔さが必要なのでしょう。
<文/たかなし亜妖>
たかなし亜妖
元セクシー女優のフリーライター。業界卒業後は一般企業へ入社。ゲーム制作に携わった過去を持つ。好きな物は漫画、アニメ、映画、美容、占い。そろそろ顔面課金額が数百万円を超えるとか。日刊SPA!等多方面で活躍中。
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@takanashiaaya