菅生新樹、23歳。俳優1年で大活躍も「チャンスをもらえることは当たり前ではない」
2022年秋放送の『初恋の悪魔』(日本テレビ)にてテレビドラマ初出演ながら強烈な印象を残し、一気に注目を集めた菅生新樹(すごう あらき)さん(23歳)。
菅生さんはモデルやCM出演などを経て、2022年6月に俳優業を本格的にスタート。そこから約半年で、2023年2月放送のテレビドラマ『凋落ゲーム』(フジテレビ)・守口奏多役でテレビドラマ初主演。
U-NEXTで配信がスタートした映画『イカロス 片羽の街』では、その一編「豚知気人生」でも主演を務めるなど、今勢いのある若手俳優のひとりです。
まもなく俳優デビュー1周年となる菅生さんに、映画『イカロス 片羽の街』のこと、そして現在の心境について聞きました。
――今回の作品は秦基博さんの楽曲が元になっていますが、最初にこのプロジェクトの話を聞いたときはいかがでしたか?
菅生新樹(以下、菅生):曲を受けた映像作品ってほかにあるのかなと思いました。僕はまったく知らなかったのですが、友人たちにほかの作品の存在を聞いて、こういう作品もあるのかと新鮮に感じました。実際に曲を聴いてインスピレーションを受けた監督たちの脚本というものが、最初はどういうイメージになるのか分からなかったので、難しそうだと思いました。
――菅生さんの出演作品は、枝優花監督の「豚知気人生」でしたが、「イカロス」という曲があのようなドラマになるのか、と思いました。
菅生:そうですね。そもそも秦基博さんは喪失をテーマに曲を作り、作品は喪失と再生がテーマになっているんです。3人の監督が曲の印象を受けているわけですが、枝監督いわくイカロスは神話に出てくるキャラクターで、片方の羽がない喪失を表していると。そこから家族を失っても大丈夫という再生のテーマを足したドラマになっているんです。
――その「豚知気人生」は、豚のぬいぐるみに父が転生して来るというストーリーで、ほかの2作に比べてファンタジー色が濃いのかなと思いましたが、完成した作品の感想はいかがでしたか?
菅生:3部連続で配信される作品ですが、連続して観ていくと明らかに2つ目の作品「豚知気人生」だけが、ファンタジーなんです。喪失と再生というテーマへのアプローチもまったく違う。だからこそ、真ん中にあったのかも知れませんよね。重めの「トイレのハナコ」で始まり、僕らの作品で笑いもあり、最後「十年と永遠」でしめる。バランスがいいですよね。
――主人公のツキは、どういう理解で演じられたのですか?
菅生:枝監督とたくさん話し合い、それによってツキという人物像が生まれていきました。ツキは、全部を周りのせいにする。自分がこうなっているのは、家族のせいで仕方がないと。ある意味自分勝手で、あのメンバーの中では一番問題がある男性かも知れません。自分勝手な性格で、一番壊れているキャラクターだったと思います。
プロジェクトの話を聞いたときの印象は「難しそう」
演じた役柄は「一番問題のある男かもしれない」

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秦基博 × U-NEXT FILM『イカロス 片羽の街』& PREMIUM LIVE「ICARUS」
映画『イカロス 片羽の街』
「豚知気人生」監督 枝優花
U-NEXTにて独占配信中
(C) 2023「イカロス 片羽の街」フィルムパートナーズ
映画『イカロス 片羽の街』
「豚知気人生」監督 枝優花
U-NEXTにて独占配信中
(C) 2023「イカロス 片羽の街」フィルムパートナーズ