子どもが虐待を受けないための方法として、「シングルマザーに限らないのですが、子どもへの暴力や虐待を防止するための
『CAPプログラム』を受けることも良いと思います」と話す。

「子どもには安心、自由、自信という3つの権利があるということ、
プライベートゾーンは(口、胸、性器、おしり)は人に触らせない、人にも勝手に触らないと伝え、いやな触られ方をしたら「いや」と言っていいということを伝えてくれるプログラムです。
導入している学校もありますが、本もありますので家庭内でも教えてあげることで、虐待被害を防ぐことが期待できます。そうした考え方を知らない人もいるため、『coary』のアプリ内に知ってもらえるような仕組みを作っているなど、リスクを防止できる仕組みがあるとよかったですね」
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最後にシングルマザーの恋活・婚活の難しさについて聞くと、「まず仕事をしながら子育てしているので単純に時間がないため、出会いの機会を見つけたり、デートして関係を深めたりなどが難しいです」という。

「特に強調したいのが、彼氏と同棲すると児童扶養手当(※)が打ち切られることが多いという事実です(※ひとり親家庭向けの手当。受給には収入などの厳しい制限がある)。
厳しい自治体ですと、彼氏がちょくちょく家に来る程度でも打ち切られる可能性があります。
『彼氏が頻繁に家に出入りしているくせに、児童扶養手当をもらっていてずるい』といった連絡が行政に寄せられ、打ち切られるケースも珍しくないのです。
しかし、子どもがいることで安定した職に就けないシングルマザー、経済的に苦しいシングルマザーは少なくありません。経済的な不安感を抱えており、児童扶養手当は重要なセーフティーネットです。行政はもちろん、近所に住んでいる人もそのことを理解していただけると嬉しいです」
また、離婚後に自信を失っていたり、心理的にも弱っているシングルマザーも多いという。赤石さんは「まずは自分のいいところをみつけながら、いろいろな人とつながりをもって応援してもらえるようになるといい」という。