あなたはジローラモ?砂を吐くほど甘~~いセリフの連発
「別れた彼女に話を聞くと、小田くんがびっくりするほど恋愛下手だということがわかりました。
高層ビルの展望台に連れて行って『
この眺めより、キミのほうが綺麗だ』という、ジローラモかマイケル富岡、もしくはスピードワゴン小沢しか言わないようなセリフを言ったり、耳元で『
愛してる』とささやいたり。
さらに無理やり自分の家に招待し、彼女がまったくその気じゃないのに関係を迫ったり……なんと、
これを全部初回のデートでしたらしいんですよ。普通の女性なら『ムリ!』ってなりますよね」

またメールも毎回、何スクロールもしないと読めない長文のうえ、「早く会いたい」「好きだよ」という、暑苦しい内容ばかり。
実は、
高校、大学と男性ばかりに囲まれて育った小田さん。女性の扱い方を知らないまま、大人になってしまったのです。
「今のままの小田くんだと、彼女を見つけるのは相当難しいんじゃないでしょうか。
よく女性は、男性の収入や職業で選んでいると言われますが、それは違うと思います。もし本当にそうなら、小田くんはとっくに結婚できているはずです。現実には女性はやはり、男性の内面や性格を見ているんですよ」
その彼女と別れたあと、小田さんは再び婚活パーティーや街コンへ行くように。しかし結果はやはり惨敗。最近はお見合いサイトに登録して、活動をしているそう。
「いい感じの女の子がいるみたいなんですが、どうやら、熱心な某カルト宗教の信者らしく、小田くんも勧誘を受けているみたいなんです。でも本人は気にする様子もなく、『
彼女はすごくピュアなんだ』と言って喜んでいました。周りの友達はみんな心配しています」
良く言えば純粋。悪く言えば、
ロマンティック過ぎて女をドン引きさせる夢見るピーターパンのような男。小田さんはそんな人だと、美和子さんは言います。

「つい最近、小田くんに好きな女性のタイプを聞いたのですが、『俺を好きになってくれる子』と即答されました。つまり、誰でもいいってことですよね。一番言っちゃダメなセリフを平然というあたり、恋愛偏差値はいまだに低いままです」
だけど見方を変えると小田さんのような男性って、
「相手を育てたい」という願望のある女性にはピッタリの相手だと思いませんか? 一度、そんな誰かとちゃんと付き合って教育を受けたら、一皮むけるのではないでしょうか。
男子校出身の婚活男性って、実はねらい目なのかもしれません。
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<TEXT/木綿わかめ(清談社) イラスト/三原すばる>