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“ひとりホテル”の楽しさを、SNSで発信していたら漫画に。『おひとりさまホテル』の魅力とは

「おひとりさまホテル」が生まれた奇跡的なタイミング

――『おひとりさまホテル』が漫画化に至った経緯を教えてください。本作の作者であり『いつかティファニーで朝食を』などを手がけられた漫画家・マキヒロチ先生から連絡がきた、ということですが。 まろさん(以下まろ):マキ先生が別雑誌の企画でホテルに泊まられたとき、たまたまInstagramで私のアカウント「おひとりさま。」を見つけてくれたみたいで。私、ちょうどそのタイミングでマキ先生の『いつかティファニーで朝食を』を読んでいたんですよ。普段はまったくといっていいほど漫画を読まないんですけど。 ――そうなんですか!なぜ読もうと? まろ:職場の同僚から「絶対にマキ先生と価値観が合うから、読んでみて!」っておすすめしてもらって。そうしたらマキ先生からフォローしていただけて、のちにDMで「前からひとりでホテルに泊まるのが好きで、ホテル漫画をやりたくて。アカウントのコンセプトと描きたい物語が一致しているので、協力いただけないか」とご連絡をいただいたんです。 ――奇跡的なタイミングだったんですね。マキ先生の印象を教えてください。 まろ:編集者さんも交えて初めて打ち合わせをしたのが2021年1月くらいだったのですが「アカウントをすごく大切にされていると思うので、どういった参加の仕方が良いかを相談しながら進めたい」と、私の活動をリスペクトくださって。とても素敵な方だなあと思いました。 マキ先生のおかげで漫画という形で、ひとりホテルステイの世界を新しく表現できて、夢みたいです。

ひとりホテルステイの醍醐味を伝える、物語の力

まろさんプロフィール写真

原案者のまろさん

――具体的に、漫画の制作はどのように進めていったのでしょうか? まろ:基本的に、作品そのものはマキ先生がつくってくださっています。ストーリーの流れなどについて、私が何か言うことはありません。私との打ち合わせや「おひとりさま。」アカウントでの表現から“ひとりホテルステイ”の醍醐味を上手く抽出してくださっています。 実は漫画のなかに若葉ちゃんという女の子が出てくるんですが、私をモデルにしてくれていて。1週間同じホテルに泊まったり、スーツケースを引いて職場に出社したり、私のホテル暮らしぶりを反映してくださってるんです。 ――年始に発売され、すでに多くの反響があるように見受けられます。 まろ:これまでもInstagramで伝えてきましたが、物語があることによって、より“ひとりホテルステイ”の魅力を感じていただけているんじゃないかなと。今までは、ひとりでホテルに行って何をしているのか、具体的なところが見えにくかったんですよね。実際に漫画になったことで「ひとりでの過ごし方がイメージしやすくなった」と言ってもらえることが増えました。 それから男性から感想をいただくことも増えましたね。Instagramのアカウントだと女性の方が多いんですけど、職場の男性社員にも「実は俺もひとりホテルステイ好きなんだよ」と言われたり(笑)。ひとりホテルステイには男女問わない魅力があることを、再確認できました。
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