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“ひとりホテル”の楽しさを、SNSで発信していたら漫画に。『おひとりさまホテル』の魅力とは

ホテルステイの魅力は「空間に集中できること」

おひとりさまホテル

『おひとりさまホテル』(C)まろ マキヒロチ/新潮社

――まろさんが「おひとりさま。」アカウントを開設したきっかけについて教えてください。 まろ:新卒2~3年目のころ、希望の部署に配属されず「やりたいことができていない」って悶々としていたんです。でも、その状況をポジティブに捉えて「得意×好き×世間の需要」を組み合わせて、何か新しいことができないかなと考えました。ひとりでいろいろなところに行くのが好きだったし、“ひとり時間”にまつわる情報を知りたい人が多いのではないかと思い、「おひとりさま」に特化したメディアをつくろうと思いました。

「今日は、ひとりがいい。」と思うことも

――Instagramのプロフィールにある「今日は、ひとりがいい。」のコンセプトも素敵です。まろさん自身は、どんなときにそう思いますか? まろ:いったんひとりになってリラックスしたいとき、自分のやりたいことがわからなくなったとき、集中して自分と向き合いたいとき、ですね。 私は、ひとり時間と同じくらいに人とコミュニケーションを取ることも大事だと思っていますし、みんなでワイワイする時間も、おしゃべりも大好き! でも、刺激をもらいすぎちゃったり、エネルギーを出しすぎてしまったりして、疲れちゃうときもあるんですね。 ――たしかに。共感する読者も多そうです。 まろ:それに、ひとりでホテルに行くと、その場の空間を隅々まで堪能できるんですよ。夕食後に館内を散歩するのも、ひとりステイの楽しみです。建築のディテールはもちろん、食事の美味しさや盛り付けの美しさ、箸袋等の細やかな細工に気づけるのも、“ひとりホテルステイ”ならでは。集中してホテルを楽しめるので、とてもおすすめです。 また、気兼ねなく好きな時間にお風呂に入ったり、何をするでもなく休んだり、誰の目も気にせず、自分が思うがままに、自由に過ごせるのもひとりならではな気がします。 【続きを読む】⇒ひとりでホテル、どう楽しむ? “おひとりステイ”のプロに聞いてみた 【マキヒロチ】 第46回小学館新人コミック大賞入選。ビッグコミックスピリッツにてデビュー。リアルな人間模様を描いたストーリー漫画から、時計専門漫画、ギャグエッセイなど幅広いジャンルで活動中。著作に『いつかティファニーで朝食を』『創太郎の出張ぼっちめし』(いずれも新潮社刊)『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』『SKETCHY』などがある。 <取材・文/北村有>
北村有
葬儀業界を経て2018年からフリーランス。映画やドラマなどエンタメジャンルを中心に、コラムや取材記事を執筆。菅田将暉が好き。
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