1990年代、若い女性たちが自分の給料で「高価な時計」が買えたワケ
ロンドンで男の子に時間を聞かれてわかったのは
それは大英博物館を見学していたときのことでした。小学生ぐらいの男子がにこにこ笑いながら近づいてきて、私に向かって英語で「今、何時か教えてください!」尋ねたのです。日本でも海外でも、なぜか知らない人から道を聞かれますが、このとき聞かれたのは時間です。 イギリス人だってたくさんいるし、博物館のどこかに時計はあるはずだし、しかもこんな安くて目立たない時計をしているのに、わざわざ私に時間を聞くなんて一体どういうこと! そのときわかりました。安い時計をしていようが、高い時計をしていようが、時間の価値に変わりはなく、他人から見れば、それは人為的に刻まれる時の経過の確認手段を保持している人か否かの差にすぎず、時間に関する情報は同じで差異はなし。 もちろんそれ以上の情報を時計の値段から読み取りたい人もいるだろうけれども、だからといって、その情報がすべての人に有用だとは限らない。
90年代、女性たちが自分のお給料で高価な買い物ができた理由


小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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