「お前は誰なんだ」突きつけられた20代。周りは就職、自分だけ“暇”…中村アンの人生を変えた「運命のCM」とは
これまで同性から絶大な支持を集めてきた中村アンさん(38歳)。着実に俳優としての地位を築いた現在の彼女からは、内側から滲み出るような凛とした強さが感じられます。
今、目の前にいる彼女は、華やかなオーラはそのままに、どこか静かで揺るぎない「俳優の顔」をのぞかせます。昨年は連続テレビ小説『おむすび』への出演や、主演ドラマ『こんばんは、朝山家です。』(小澤征悦さんとのW主演)などで評判を集め、現在は、昨年WOWOWで放送されたドラマを映画に再構築した『災 劇場版』が公開中です。
香川照之さん演じる“災いをもたらす男”を、すっぴんに近いメイクとボサボサの髪で、なりふり構わず追い続ける刑事・堂本翠を演じている中村さん。本作の舞台裏から、30代後半を迎え、「ライフプランは未定」と語る中村さんの今に迫りました。
――『災 劇場版』を拝見しました。何とも言えない不気味さと怖さにとても引き込まれましたが、脚本だけでこの世界観を汲み取るのは難しそうです。
中村アンさん(以下、中村):そうですよね(苦笑)。でも“ある男”を演じる香川さんを思い浮かべたら、それだけで自然と「奇妙」な感覚を抱きました。私が演じる堂本は観客の皆さんに一番近い目線で、ひたすら“ある男”を追いかけ続けます。
――独特な世界観ですよね。
中村:ト書き(セリフ以外の動作や情景の指定)がすごく多い台本でした。それによって監督たちの頭の中にある世界をみんなで共有しながら作ることができました。景色や音、映像の力で見せる場面が多く、言葉は決して多くありません。だからこそ、受け取る人によって感じ方が大きく変わる作品だと思います。
――堂本は、事件に対して異常なほどの執着を見せますが、共感できる部分はありましたか?
中村:すごく共感しました。堂本は「みんなはこうだと言うけれど、絶対に違う」と自分の感覚を信じて突き進みます。一人で突っ走ってしまうところは心配しつつ、私自身も「いや、そんなことはない」という自分の直感を大切にして生きているので、近しいものを感じて愛おしく思いました。
――堂本のように「自分の直感や勘」を信じる強さは、昔からですか?
中村:はい。もともと親から「自分で決めて行動する」という教育でした。例えば駅でも「自分で向かう先を考えて、自分で駅の地図を見て出口を探しなさい。ダラダラ歩かない!」と。とにかく「自立しなさい」と言われて育ちました。久しぶりに母に会うと「自立しすぎ」って言われますけど(笑)。おかげで迷った時は、自分の感覚を信じて決断できるようになりました。
――“災”の具現化のような“ある男”を演じた香川照之さんとは、久しぶりの共演ですね。
中村:10年くらい前からお世話になっていますが、やはり存在感が凄まじいです。言葉を発さずとも、表情や顔の筋肉の動きだけで語る……。日本で香川さんにしかできないことなんじゃないかと思います。
――香川さんとは共演シーンが少なかったですが、同僚刑事役の宮近海斗さんとはシーンが結構ありました。宮近さんはアイドル(Travis Japan)としても活躍されていますが、今回、役者として対峙していかがでしたか?
中村:宮近さんとは最初、お互いに少し人見知りしていて……。撮影終盤の車内のシーンあたりで、ようやく打ち解けられた感じでした(笑)。
――どんなお話をされたのでしょう。
中村:グループのこととかプライベートのお話とか。おうちで料理もされるそうで、すごくまじめに熱心に頑張っている人なんだなと感じました。
今、目の前にいる彼女は、華やかなオーラはそのままに、どこか静かで揺るぎない「俳優の顔」をのぞかせます。昨年は連続テレビ小説『おむすび』への出演や、主演ドラマ『こんばんは、朝山家です。』(小澤征悦さんとのW主演)などで評判を集め、現在は、昨年WOWOWで放送されたドラマを映画に再構築した『災 劇場版』が公開中です。
香川照之さん演じる“災いをもたらす男”を、すっぴんに近いメイクとボサボサの髪で、なりふり構わず追い続ける刑事・堂本翠を演じている中村さん。本作の舞台裏から、30代後半を迎え、「ライフプランは未定」と語る中村さんの今に迫りました。
香川さんを思い浮かべるだけで「奇妙」な感覚に
――『災 劇場版』を拝見しました。何とも言えない不気味さと怖さにとても引き込まれましたが、脚本だけでこの世界観を汲み取るのは難しそうです。
中村アンさん(以下、中村):そうですよね(苦笑)。でも“ある男”を演じる香川さんを思い浮かべたら、それだけで自然と「奇妙」な感覚を抱きました。私が演じる堂本は観客の皆さんに一番近い目線で、ひたすら“ある男”を追いかけ続けます。
――独特な世界観ですよね。
中村:ト書き(セリフ以外の動作や情景の指定)がすごく多い台本でした。それによって監督たちの頭の中にある世界をみんなで共有しながら作ることができました。景色や音、映像の力で見せる場面が多く、言葉は決して多くありません。だからこそ、受け取る人によって感じ方が大きく変わる作品だと思います。
――堂本は、事件に対して異常なほどの執着を見せますが、共感できる部分はありましたか?
中村:すごく共感しました。堂本は「みんなはこうだと言うけれど、絶対に違う」と自分の感覚を信じて突き進みます。一人で突っ走ってしまうところは心配しつつ、私自身も「いや、そんなことはない」という自分の直感を大切にして生きているので、近しいものを感じて愛おしく思いました。
――堂本のように「自分の直感や勘」を信じる強さは、昔からですか?
中村:はい。もともと親から「自分で決めて行動する」という教育でした。例えば駅でも「自分で向かう先を考えて、自分で駅の地図を見て出口を探しなさい。ダラダラ歩かない!」と。とにかく「自立しなさい」と言われて育ちました。久しぶりに母に会うと「自立しすぎ」って言われますけど(笑)。おかげで迷った時は、自分の感覚を信じて決断できるようになりました。
共演の宮近海斗とはお互いに人見知り
――“災”の具現化のような“ある男”を演じた香川照之さんとは、久しぶりの共演ですね。
中村:10年くらい前からお世話になっていますが、やはり存在感が凄まじいです。言葉を発さずとも、表情や顔の筋肉の動きだけで語る……。日本で香川さんにしかできないことなんじゃないかと思います。
――香川さんとは共演シーンが少なかったですが、同僚刑事役の宮近海斗さんとはシーンが結構ありました。宮近さんはアイドル(Travis Japan)としても活躍されていますが、今回、役者として対峙していかがでしたか?
中村:宮近さんとは最初、お互いに少し人見知りしていて……。撮影終盤の車内のシーンあたりで、ようやく打ち解けられた感じでした(笑)。
――どんなお話をされたのでしょう。
中村:グループのこととかプライベートのお話とか。おうちで料理もされるそうで、すごくまじめに熱心に頑張っている人なんだなと感じました。
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