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中村アンの人生を変えた「運命のCM」とは――「お前は誰なんだ」と突きつけられた20代、周りが就職する中で一人“暇”だった過去

「何者でもなかった」20代。ピンチをチャンスに

0218_中村アンさん⑦――映画のタイトル『災』にちなんで、中村さんご自身の「ピンチ」についてもお聞きしたいです。 中村:デビューしたての頃は、常にピンチでした。「お前は誰なんだ?」という状態ですからね。何者でもない自分がどうやってこの世界で生きていくか、毎日がオーディション感覚でした。  大学を出て周りの友人が就職していく中、私は暇で「やっていけるのかな」と。最初の2〜3年は本当にピンチでした。頑張り方も分からなくて。 ――「お前は誰なんだ」というところでいくと、当時とても話題になった競輪のCMでの「中村アン」と名前が掲げられた横断幕はプラスになったのでは。 中村:そうですね。とてもありがたかったです。両親にも認めてもらいたかったですし。体育会系メンタルで、25歳でバラエティに出ると覚悟を決めてからもピンチはありましたが、最初の数年が一番ピンチでした。  でも人って覚悟を決めると、みんな頑張れる気がします。それに「ピンチはチャンス! ピンチなときこそ、チャンスタイムが来てるんだ!」と切り替えることができていたので、よかったと思っています。

40代目前の揺らぎ。「心構えはしています」

0218_中村アンさん⑧――キャリアを重ねて、仕事への向き合い方に変化はありますか? 中村:今はチームワークや思いやりを大切にするようになりました。20代の頃は勢いだけで走っていて、スタッフの皆さんに対して少し構えすぎてしまい、気持ちに余裕がない時期もありました(苦笑)。でも、きちんとコミュニケーションを取る努力を重ね、お話をしていくうちに、プロフェッショナルな皆さんの姿に導いていただきました。  私自身、主演をやらせていただくようにもなってからは「みんながついていきたくなるような人でいたいな」と思うようになりました。 ――年齢による心身の変化もありますか? 中村:あります、あります! 20代は結構夢見がちでしたが、より現実的になってきました。「40代手前」になってきて、女性として揺らぎやすい年齢だなと思いますし、心構えはしていますが、ライフプランは未定です。基本は「なるようになれ」と。  ただ先輩方を見ていると、めちゃくちゃパワフルだしキレイ。だから自信をつけながら、積み重ねていければいいかなと。そして仕事をしっかりやりつつ、自分自身の人生を生きるということも大事にしていきたいと思っています。そうすることで、またより「新しい自分」を見せられるのかなと。「え、中村アンってこんな役もやるんだ!」と、皆さんを驚かせられる存在でありたいですね。 <取材・文・撮影/望月ふみ> 『災 劇場版』は全国公開中 (C) WOWOW
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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