フランスでは「コーヒー1杯で何時間でもいられる」というのは過言ではないそうです。思えばかつて観たフランス映画でも、「1日中カフェにいる人達、しかも毎日メンバーが同じ」という描写がありました。しかも店員さんも笑顔を絶やさず、家族のように接しているのです。この穏やかな世界は映画だけではなく、現実の日常なのです。
友人と待ち合わせ、知人と食事またはお茶。仕事の商談、等々。誰かと楽しむカフェは理解できるけれど、ひとりで読書したり仕事や勉強したり、家でできることをなぜわざわざカフェで何時間もやるのだろう、と首を傾げる人もいるかもしれません。日本でもフランスでも、時にはひとりで何も考えずに、カフェでダラダラ雑踏を眺めている人もいるでしょう。
ところがフランスだと「『ダラダラ』とは言われず、『détendu=肩の力を抜いた、余裕のある』というポジティブな態度にとられる」といいます。まさに生きることを楽しむ能力にたけたフランス人。これぞ幸せへの近道です。
本書には、ホームパーティ、バカンス、リアルな食卓や出産や子育てなど、生きる上でベースになる項目から、旅行に役立つパリガイドまで掲載。読みごたえは十分です。「La vie est belle!(美しきや人生)」。この精神をフランスから学び、私も輝く人生を謳歌したいです。
<文/森美樹>