Gourmet

旨味がじゅわり…感動モノの「生スモークサーモン」に出会った!ちょっぴり贅沢したい時に

食感と熟成感が別格のおいしさだった

誰が食べても違いがわかります。おいしくて言葉を失いました

誰が食べても違いがわかります。おいしくて言葉を失いました

 食べる前に気がついたのは、切り身の濃厚さです。丁寧に熟成を重ねているのが想像できるような深い色合いで、切り身の表面や箸で持った時のしっとり感から、ただならぬ繊細さを感じることができました。一口食べてみた時に、しっかりとした食感と旨味を実感できたことは、忘れられない食体験として心に刻まれました。  これまで食べてきたスモークサーモンは柔らかく、食べたらすぐにほぐれる感じがありますが、この生サーモンは適度な食感があり、噛むことでじゅわりと旨味が広がるのです。  調べてみると、燻製時間にも違いがありました。通常2~3時間のところ、なんと24~48時間かけてじっくり燻されるそう。この時間こそが極上な濃厚さを生み出していることを実感できました。

心から満足できる逸品に出逢うことは難しい時代

 ごちそうと呼ばれる食品がお店でもネットでも購入できる時代になっていますが、それらを実際に口にした時に心から満足できる逸品に出逢うことは難しい時代になっているのかもしれません。  だからこそ、本当においしいと納得できるものや、作り手の思いや真摯なこだわりが伝わるものを見つけた際には、自信を持って素直にオススメすることができるよう、襟を正して食レポートを続けてまいりたいと思います。 <文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ