Entertainment

NHK『らんまん』志尊淳“竹雄”から目が離せないワケ。翻弄され、寂しさを隠しきれない姿を紐解く

植物学者・牧野富太郎をモデルにしたオリジナル脚本作品、NHK連続テレビ小説『らんまん』。
らんまん 朝ドラ 志尊淳

写真提供:NHK

その中で、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)のお目付け役・竹雄を演じる志尊淳から目が離せない。 幼少期を演じていた井上涼太や南出凌嘉とどことなく似ており、そのまま成長したかのようなキャスティングの妙に唸らされる。あらためて、役者・志尊淳の演技の魅力を振り返りたい。

お目付け役・竹雄の役どころ

志尊が演じる酒蔵「峰屋」番頭の息子である竹雄は、植物にしか興味がない万太郎を監視するため、幼少期のころお目付け役に任命される。 万太郎に当主としての自覚と言動を求めるも、植物のことになると脇目もふらない万太郎に翻弄される役どころ。そのため、万太郎の祖母・タキ(松坂慶子)からはせっつかれるわ、年齢の近い万太郎と一緒にいるのはなんだかんだ楽しいわで、板挟みとなる様子は見ていて微笑ましい。

志尊淳のオールマイティな魅力

志尊がNHK連続テレビ小説へ出演するのは、2018年放送の『半分、青い。』以来2度目。 大河ドラマ『青天を衝け』(2021)への出演経験もあり、直近ではドラマ『極主夫道』(2020/日テレ系列)や映画『さんかく窓の外側は夜』(2021)『キネマの神様』(2021)などでも存在感を放っている。また、アニメ映画『バブル』(2022)で声優に初挑戦したのも記憶に新しい。 舞台、CMなど活躍の幅がバラエティに富んでおり、主役も張れるがバイプレイヤーとしても立ち回れる、オールマイティな印象が強い志尊。『極主夫道』では、玉木宏演じる龍の舎弟・雅をコミカルかつ、必要な場面ではシーンを引き締める役割をなんなくこなした。 その縁の下の力持ち感は、『らんまん』の竹雄を演じる際にも効果的に表れている。
次のページ 
志尊だから表現できる「不安」と「寂しさ」
1
2
Cxense Recommend widget
【NHK連続テレビ小説『らんまん』】 NHK総合 月~土 午前8時 ※土曜は一週間の振り返り NHK BS4K、BSプレミアム 月~金 午前7時30分 ほか
あなたにおすすめ