途方に暮れた実友希さんは、車の中から母親にこれまでの経緯をLINEで伝えます。するとしばらくして想定外の返信がありました。
「おばあちゃんが披露宴で使ったドレスがあるかもしれないから、ダメ元で試してみる?」

実友希さんとお母さんのLINEのやり取り(画像:実友希さん提供)
実友希さんの祖母は、その当時としては珍しく留学経験があり、その後も旅行代理店で勤務するなど、外国の文化に精通していたので、当時はまだ珍しかったマーメイドスタイルのウェディングドレスで挙式したそうです。
「すぐに夫と相談し、このドレスに賭けることを決め、母親にLINEで返事を送り、急いで実家へ向かいました」
実家に帰ると、いつもはとっくに寝ているはずの実友希さんの祖母は、落ち込んだ表情の実友希さんにドレスを笑顔で手渡したそうです。
「想像以上に状態も良く、祖母がとても大切に保管していたのだなということが伝わってきました。デザインもシンプルでしたが、上品な感じで、一目見てすぐに気に入りました」
さっきまでの落胆が嘘のように消え、早速試着してみると、なんとぴったりフィットしたそうです。祖母は当時としては長身で、実友希さんとほぼ同じ体型だったのも不幸中の幸いとなりました。
予定通りに始まった披露宴は、大勢の友人や知人に祝福され、昨日までのバタバタがウソのように披露宴は滞りなく進んで行きました。
「一時はどうなることかと思いましたが、みんなに祝福されて、ドレスもみんなが褒めてくれて!ほんとおばあちゃんには感謝しかありません」

実友希さんの祖母も、当日は実友希さんに負けないくらいの華やかな水色のドレスで披露宴に臨んだそうです。そんなこんなで、直前にとんでもない事件がおきましたが、祖母のおかげで念願の素晴らしい披露宴を開催することができたそうです。
ただ、ドレスのレンタル会社に対しては、本当に悔しい思いをしたとのこと。SNSで知りあうことができた被害者の方々と訴えを今後起こしていくことにしたそうです。
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<文/大杉沙樹>
大杉沙樹
わんぱく2児の母親というお仕事と、ライターを掛け持ちするアラフォー女子。昨今の情勢でアジアに単身赴任中の夫は帰国できず。家族団欒夢見てがんばってます。