⇒得意を伸ばす、自信をつける、器用さを磨く

玉ねぎやジャガイモを選りすぐって3個袋に入れています。傷がなく大ぶりなものを選ぶ“野菜の目利き”として活躍してくれることを褒めるようにしています
学校や習い事、家庭においても子どおたちは「ちゃんとしなさい、静かにしなさい、言うことを聞きなさい」と言われ続けています。
こんなに言われて本当に魅力的な大人に成長するの? とたまに心配になることがあります。そこで、褒める場所としてスーパーを楽しむのはいかがでしょうか?
ポイントは、子どもの活躍シーンを作ってあげること。例えば、カートをひいてもらう、野菜詰め放題、セルフレジ、氷を取ってくるなど、なんでもいいと思うのですが、上手にできたら笑顔で褒めてあげましょう。
ちょっとした親の意識によって、子どもは自分の食生活を考えて楽しむ力を自然と習得していくようになります。

8歳になりドライアイスをセットすることが上手にできるようになりました。成長に合わせて、安全第一で新しいことにチャレンジしていくと、自信がつきます
③スーパーをワクワクする場所、発見の場所として楽しむ
⇒観察力、集中力、想像力を養う

食べたことのないジャムや一人で作ってみたかったインスタント味噌汁を探してきてカゴに入れています。選んできたものに対して否定をしないように心がけています
そしてもう一つは、ここぞというタイミングを決めてでも構わないですから、「スーパーは日常の喜びを発見できる場所」であることを体験させてあげるようにしましょう。
チラシを見てお買い得な商品を発見する喜び、おいしそうな食べ物を見つけるワクワク感、珍しいものを買ってみるドキドキ感。親も童心を思い出して一緒に楽しんでみてください。
子ども専用のエコバッグを持たせてあげるのも良いでしょう。明日の朝ごはんにあると嬉しい食べ物を探してみる、自分一人で作れるようなインスタント食品にチャレンジするのも面白いと思います。

買い物に行く時の様子。カバンの中には自分専用のエコバッグが入っています。宝探しに行くような感覚でスーパーに向かいます
スーパーで子どもが見つけてくる商品にはたびたび驚かされますが、たまにはそれを思いっきり受け止めてあげて、理解してあげることに損はありません。
子どもの自由な発想力や自信を大切に、スーパー時間を楽しんでみてくださいね!
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>