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藤田朋子・57歳、父の最期を振り返り「生きていれば、必ずそういう時期が来る」

遥の痛みを皆さんに感じてもらえたら

『こわれること いきること』より――演技の表現としては、難しいものでしたか? 藤田:そうですね。そもそも病気の描写として正しい答えがないので、手探りなところはありましたけど、監督のOKをいただければ大丈夫なのだろうということで、毎日撮影していました。 ――改めて完成した作品を観てどうでしたか? 藤田:私が撮影に立ち会わなかった場面を拝見して初めてわかることもありました。ご覧になる方それぞれが身近に感じるキャラクターを通してご覧になって、遥の心の痛みを一緒に感じて頂けたらなと思いながら観ていました。  テーマは軽い映画ではないですが、監督の仰る通り、最後には希望を心に描いて頂ける作品だと思います。

夫と自主ライブを開催

――ところでSNSなどを拝見していて、充実した日々を送られている印象ですが、今一番ハマッていること、一番時間を使いたいと思うことは何でしょうか? 藤田:定期的に自主ライブをしています。事務所にオフをもらって、夫(アコーディオン奏者の桑山哲也さん)と年に2本くらい歌ってます。  そして今年は俳優の小林綾子さんとユニットを組んで朗読劇を始めました。次回は8月25日(金)です。たくさんの方々に協力して頂ける事になって、あれよあれよと言う間に第1回目が実現しました。 ――きっかけは何だったのでしょうか? 藤田:実は演技のプロじゃない初心者の方が通うような演技のワークショップに通ったりするんですが、それがとても楽しいんです。あるとき綾子さんにその話をしたら、彼女も行ってみたい言うのでて、一緒に参加して演技をしました。  みんなで同じテキストを演じるので、自分がいつもやらないような役柄にも出会うわけなんですよね。それが本当に楽しかったんです。それで春に知り合いのシャンソニエから「何かやらないか」と打診されてすぐに彼女と何か出来ないかなと相談して決めました。  お互い「イメージ」などは関係なく気の向くまま作品を選ぶんですが、試し読みをする時間が楽しくて。
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朗読劇は「大草原にも、宇宙にも行ける」
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