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子供ができない40歳妻。不倫相手と駆け落ち寸前に知った、夫の本心とは

ただ一緒に生きてほしい

 夫は妻が駆け落ちのように海外へ行くことを悟ったのか、あるいは彼女の携帯電話でも見たのか。それについてエリカさんは夫に尋ねてはいない。夫も何も言わない。  ただ、それ以来、夫婦関係は激変した。子犬を飼ってふたりでめんどうを見ながら、時間さえあれば一緒にいる。子どものいる友だち夫婦と一緒に出かけることもある。 「子どものいない夫婦だからこそ、友人の子どもたちの逃げ場になってあげられる。自分たちの時間を楽しみながら一生懸命働いて、いつか困っている子どもたちのために何かできればいいねと話し合っています」  今は、お互いの気持ちを言葉にすることを躊躇しなくなった。何でも話せるようになったのだ。遠慮をせずに本心を吐露する重要性を、エリカさんと夫は心の底から感じているのだろう。 ―夫婦再生物語― <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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