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認知症の義母に「私の金、盗っただろ」と言われモヤッ…実は“意外な真実”があった

「幻覚が見える」と言い出したらどうする?

 本書は、認知症の進行を春夏秋冬の1年の季節に見立てて、3組の家族のケースを紹介していきます。そのなかには、いくつもの「なるほど!」や「そうなんだ!」という気づきや驚きが登場します。  何か「少しヘンだ」と、家族も本人も思いつつ、「病院に足を運ぶのはイヤ、怖い」と拒否する親を、どうやって病院に連れだしたらいいのかといった、診察以前の、しかし実際に困っている人が多いだろう第1歩へのアドバイスにはじまり、認知症が進み、幻覚が見えるようになった家族(患者)を前にしたときの、よりよい対応の仕方などを教えてくれます。  いずれも机上のそれではなく、実際に役に立つだろう知識ばかり。それを、変わらぬ矢部さんのタッチで進めてくれるので、さらりと読みながら、いつの間にか、将来へのお守りが胸ポケットにどんどん増えていくようです。

「不安より安心」を。この本そのものが、安心の一粒に

 なかでも個人的に「なるほど。それは覚えておこう!」と強く思ったのが、「不安より安心」というエピソード。そこでは長谷川先生を「お父さん」と呼んでしまった患者さんに、付き添いの息子さんが、「今日は何月何日?」とお父さんを試すような質問をする様が描かれます。
『マンガ ぼけ日和』1

『マンガ ぼけ日和』より(以下同じ)

『マンガ ぼけ日和』2
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家族が認知症に。“避けては通れない”ことって?
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