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認知症の義母に「私の金、盗っただろ」と言われモヤッ…実は“意外な真実”があった

『マンガ ぼけ日和』3 『マンガ ぼけ日和』4 実際に自分が家族だったら、普通にやるだろうと想像できますよね。「今日は何日?」「今朝は何を食べた?」「あの人は誰?」etc.。これなら答えられるだろう、きっとトレーニングとしてプラスになるだろうと、よかれと思って投げかける。  でも、もう答えるのが難しい状態へと進行している相手へのそれは、かえって不安を大きくしているだけ。「答えられない」という“気持ち”は、ご本人も感じ取ります。  ここで長谷川先生は「不安より安心」をあげてくださいとアドバイスします。たとえばご飯を置く際には、「ご飯だよ」ではなく、「晩ご飯だよ」と添える。  たったひと言情報を添えるだけで、ご本人にとって、とても大きな安心材料になると。「情報」という名の安心材料を、どんどんプレゼントしてあげてくださいと。とってもステキなアドバイスだと思いませんか?

避けては通れない“看取り”との向き合い方も

 季節は移り行き、やがて冬へ。そこには“看取り”も関わってきます。認知症という病気の特性上、避けては通れないことです。大事なことだから知っておきたいけれど、テキストで読むのはツラくて無理という人も、矢部さんの漫画なら、手に取りやすいのではないでしょうか。  重ねてになりますが、認知症への心の持ちようを変える、おすすめの1冊です。いつの間にか蓄えた知識のカードが、ふとした際に支えとなってくれるかもしれません。 ※1 厚生労働省「1 R4百歳プレスリリース – 厚生労働省」令和4年9月16日 ※2 厚生労働省「新オレンジプラン」「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」 <文・望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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