
杉野遥亮 PHOTOBOOK 『 8 』(ワニブックス)
空港から目的地までは徒歩で4時間。歩いていれば途中でタクシーがつかまると思ったが、考えが甘かった。農家のおじいさん琴石耕作(花王おさむ)の好意で運搬してもらうが、訛りが強く全然理解できず、会話にならない。
海を見ても素直に感動できない。すると耕作じいさんには「わかっちょらんね」と言われる。清舟は、この島に迷い込んだ完全なる部外者だ。途中で降ろされ歩いていると、放牧中の牛に遭遇し、思わずこの一言。「牛?」。
『ぽかぽか』では共演者のずん飯尾が杉野について冗談交じりに「牛の宿敵」だとVTRコメント。牛肉好きな杉野は、日本で400頭しか出荷されない五島牛に舌鼓をうったという。
杉野遥亮と五島牛。この意外な組み合わせが、正直者の彼をどんな「ばらかもん」(元気者)にするのだろうか。
<文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修
俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:
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