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Netflix『御手洗家、炎上する』鈴木京香の恐さ炸裂!引きこもり息子を演じる“まさかの俳優”にも驚き

毒親か、真犯人か? 鈴木京香の恐さが炸裂

登場するキャラクターは、誰もが実に人間臭く、ひと癖ある人物ばかり。しかし、中でも群を抜いているのが、鈴木京香演じる真希子です。 真希子は、もともと貧困のシングルマザーでした。そこから御手洗家の後妻におさまり、読者モデルやSNSのインフルエンサーとしてちやほやされるセレブ妻へと成り上がっていきます。主人公の杏子から、すべてを奪い取ったと言っても過言ではない真希子。火事を起こした真犯人だと疑われるには、十分すぎるほどに怪しい女です。
Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』

Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』(Netflixにて独占配信中)

また、引きこもりの長男・希一(工藤阿須加)を、対外的には“商社マンで海外赴任中”と伝えたり、次男・真二(中川大志)が病院の跡取りになるよう画策したりと、毒親感もうかがえます。 この真希子は、とにかく欲が深く、自分の欲にとにかく忠実。演じ方によっては、ただの嫌な女になってしまいそうな悪女ですが、大女優の鈴木が圧倒的な存在感で魅力的に演じており、観る者を惹きつけます。

ターゲットを追い込んでいく永野芽衣の負けない迫力

一方、杏子を演じる永野芽郁も負けてはいません。火事の心労から記憶を失くしてしまった母親と、まだ学生の妹・柚子(恒松祐里)のために、懸命に事件の真実を追う杏子。その長女がもつ清廉さと、真面目さ、芯の強さを、永野は見事に体現しています。
Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』

Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』(Netflixにて独占配信中)

途中、心が折れそうになり、恐怖と戦いながらも、御手洗家に立ち向かおうとする姿は、実に美しい。話題の映画『マイ・ブロークン・マリコ』や『母性』などの熱演を経て、ますます高い表現力を身につけてきたと感じました。23歳という若さで、鈴木京香と対峙しても引けを取らない熱演を見せている永野。緊張感のあるふたりの競演こそが、この作品最大の見どころと言えるでしょう。
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え、誰?! と本気で思った“あの人”にも注目
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