“子ども食堂”に集う大学生…バイト三昧でも赤字を繰り返す生活「学食でさえ高いと感じます」
異常な猛暑が続く今年の夏だが、悪夢は気温だけではない。物価高や電気代の高騰で子育て中の困窮世帯はかつてないほどの苦境に置かれている。
この夏休みに何が起きているのか。支援者への取材や当事者の声から浮かび上がった子供の貧困の実情に迫った。
子育て世帯だけではなく、親元を離れて暮らす大学生も生活苦に喘いでいる。
東京・中野区にある大学生も利用可能な子供食堂。2つのテーブルに留学生を含め、7~8人ほどが談笑しながら食事をしていた。男子学生は言う。
「今日はご飯にお味噌汁、ジャガイモの素揚げにラタトゥイユ風の野菜煮込み。
食費節約のため、ゼリー飲料で済ませることが多いのですが『ちゃんとしたもの食べなさい』って食堂のおかみさんに怒られます(笑)」
さらに、ある女子大生はこう口を開いた。
「物価高騰でコンビニはもちろん、学食でさえ高いと感じます。
お弁当を作っていますが、時間がないときは炊いたご飯とふりかけだけ持っていき、おかずだけ買うこともあります。この食堂は一食100円で食べられるので重宝しています」
子供食堂に集う大学生
「学食でさえ高いと感じます」
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