プロフィール写真通りのイケメン男性が現れると、道子さんは彼に夢中になっていきます。
「彼は5歳も年下なのに、しっかりと私の目を見て話を聞いてくれて、『うん、うん。そうだよね。分かる、分かる』と気持ちを受け止めてくれるのがすごく心地よくて。あの時は完全に彼に恋していました」
そして、3回目のデートで彼とホテルに行く流れになったそう。
「私からしたら、自然の流れという感じでした。普通に2人でお酒を飲んで、手を繋ぎながらホテルに入って一泊。翌日もお互い『またね』って別れたんですよ。まさかあんなことになるなんて……」

彼と一夜を過ごした3日後、道子さんのスマホに知らない番号から着信があります。
道子さんが電話に出ると「あなた、私の夫に何をしたの? 子どもも3人いるのよ! 自分が何をしたのか分かっているの?」と怒鳴る女性の声。
「最初は、その声にびっくりしてしまって体が固まってしまいましたね。でも、次第に電話口の女性が彼のことを言っているんだと認識していきました。話が彼のことだと分かっても、思考が追い付かなくて。結局、一言も声が出なかったんです」
そして、道子さんに一方的に話した女性は、最後にこう言ったそう。
「まあ、これは慰謝料として250万円で手を打つわ。ATMに着いたら電話して」