仕事が終わった彼は、スーツ姿に高級車に乗り、麻帆さんの家まで迎えに来てくれたそうです。
「自分より人生経験があって、経済的にも自立している大人の彼が魅力的に見えて。スーツ姿の男性が運転する高級車って本当に素敵だなと、あの時はウットリしていましたね」
車内のいい香りと低音の音楽が響く高級車の中で、麻帆さんのテンションはさらに上がっていったそう。
「普段から口数の少ない彼でしたが、私の為に自分が苦手なディズニーランドに一緒に行ってくれるのが嬉しくて、前日はあまり眠れませんでした」
年が違っても、こうしてお互いの興味や関心を認識したり、寄り添ったりしていきながら少しずつお互いの距離を詰めていく、彼は運命の人なのではと麻帆さんは思ったそう。

しかし、そんな麻帆さんの夢心地気分は、この後一気に転落することになります。
ディズニーランドに着いたかと思ったら、なぜか車はディズニーランドの前を通り過ぎたそうです。
麻帆さんは慌てて彼に、道を間違えていることを伝えました。すると彼は、「もっと楽しい夢の国に行こう」と言って、そのまま車を走らせたそうです。結局、車がついたのはラブホテルでした。
「実は、予約していたレストランもありました。そのことを彼に伝えると、『ああ、そうなんだ』で会話が終わりだったんです。その瞬間、私の中で何かが崩れ落ちるのを感じました」
ホテルに着くと、彼がシャワーに入っている間にホテルを飛び出した麻帆さん。そこからタクシーに乗って、そのまま1人でディズニーランドに駆け込んだそう。
「1人ディズニーは少し切なかったですが、彼との間に起きた出来事をどうしても頭から消し去りたくてあの時は必死でした」
年上の彼と別れてから、麻帆さんは“ディズニーデートを楽しめる人”を付き合う条件に入れているそう。麻帆さんが、趣味の合う彼氏と一緒に楽しいデートができることを願います。
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<取材・文/maki イラスト/松井レナ>