でもLAでは、状況が大きく違ったそう。健康志向のレストランなどの店がたくさんあったり、若い人が自分に合うサプリメントを大量に買っていたり。
もちろん、アメリカ全体で見ればジャンクフード漬けの人も多いし、サプリに頼るのがいいかどうかは別問題ですが、ともかく若い人も健康の優先順位が高いと痛感したそうです。

LA『Double Zero』で食べまくるかぢちゃん
「アメリカでは医療費がすごく高いから、予防に一生懸命になるというのは、考えたら当たり前なんですよね。自分の健康を管理することが仕事へのパフォーマンスにも繋がる。そうなると『体が資本』ですよね。そして、健康だけでなく、美容についても、“細胞レベルからキレイになろう”という感じなんです。
日本は病院に行こうと思ったらすぐに行ける国だから、なかなか若いうちから健康を意識することが少ないのかも。LAに行ってそういう違いを感じちゃって……」
確かに、“細胞レベル”から変えるには時間がかかるし、つい手っ取り早い方法を知りたくなっちゃうんですよね。
健康に対するマインドは、日米で違うように、社会の制度や生活環境と深くかかわっています。腸活をはじめ、“健康をベースに美容について考えていく”のを当たり前にしていくことは「難しいのかなと思ってしまいました」という加治さん。でも、諦めで終わらないのが、彼女らしいところです。
「LAにいる間に、夢が見つかったんです。自身の習慣を少し見つめ直し、自分が心地よいと思えるライフスタイルを作れば、心・美・体に良い影響をもたらすことができる――ということをどう伝えていくか?をずっと考えていて、なんとなくその基盤を見つけられた気がして。
帰国してから半年間、そのための準備や勉強をしています。これが自分の、最後の夢になると思ってます」

LAのスーパーに、コールドプレスジュースがこんなに並んでいた
詳しいことはまだ書けないですが、生涯をかける夢を見つけたという加治さん。「私は、高い山があったら登りたくなっちゃうタイプみたい」と笑います。