Entertainment

なぜ命を落とさなければならなかったのか『最高の教師』『3年A組』2つのドラマでリンクするメッセージとは

衝撃的なスタートだった『最高の教師』

『最高の教師』は、1話の冒頭、卒業式を迎えた九条が何者かに突き落とされ、転落死してしまう時点からはじまる。 なぜか九条は亡くならず、次に目が覚めた瞬間には、一年前の始業式の日に戻っていた。つまり、いわゆるタイムリープ。九条を突き落とした腕に、彼女が担任する3年D組への所属を示す腕章がついていたことから、真犯人は教え子の誰かであることが想定される。 九条は、2周目の人生をやり直しながら、生徒一人ひとりと向き合うことで、自分を突き落とした犯人を見つけようとしている。果たして、それは誰なのか?

九条を突き落とした“真犯人”は?

9月9日に放送された8話では、問題児が集まるとされている3年D組のなかでも厄介者の筆頭・相楽(加藤清史郎)が、涙ながらに謝罪した。鵜久森を追い詰め、彼女の“死”のきっかけにもなった彼。九条の言葉によってこれまでのことを詫びる選択をしたが、実質的に手を下したのは彼ではない。 実は、鵜久森が亡くなった当日、相楽の知り合いである浜岡(青木柚)が学校に忍び込んでいたことがわかる。彼がやってきた理由は「3年D組の生徒から依頼を受けたから」。報酬さえあればどんなことでも引き受ける浜岡にとって、お得意様は相楽だけではなかった、ということか。 鵜久森は、自分にとって不都合となるものを守るために亡くなった、とも考えられる。彼女が命を賭して守ろうとしたもの。それを手に入れられるのは、彼女と友人として交流を深めつつあった阿久津(藤﨑ゆみあ)か、東風谷(當真あみ)か、それとも星崎(奥平大兼)か。鵜久森の死に関連している彼らが、九条の死にも関連している可能性は、大いに高いと思われる。 <文/北村有>
北村有
葬儀業界を経て2018年からフリーランス。映画やドラマなどエンタメジャンルを中心に、コラムや取材記事を執筆。菅田将暉が好き。
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ