
「何だか異様な雰囲気だったので、早く立ち去ろうと知らんふりをして通り過ぎようとしました。すると、その男性はわたしにコートを開きながら近づいてきたのです。なんとその男性は、コートの下に何も着ていない、いわゆる『露出狂』だったのです!」
あまりに驚いて悲鳴もあげられず、とにかく人目のある場所で助けを呼ぼうと地上にあがる階段を急いでかけ上がりました。そのまま走って駅前のコンビニに駆け込んで様子を見ると、追いかけてきている気配はありませんでした。
「もう心臓がバクバクして、生きた心地がしませんでした。コンビニの人もわたしの形相にビックリしたようです。とにかく追いかけてこなかったので良かったですが、念のため交番に寄って伝えてから帰ろうと思いました」
駅前の交番で、露出狂に遭遇したことを伝えた荒井さん。すると警官は『たまに夏に露出狂が出るらしいんですけど、見せるだけが趣味で追いかけてくるわけではないようです。とにかく無視していれば危害は加えないようです』と言われたのだとか。
「いつも利用する駅ですし、できれば今すぐ捕まえてほしいのですが、実害がないと捕まえることもできないようで……もう遭遇したくないので、次からはその出口を使わずに、別の出口を利用しようと思いました」
楽しかったお祭りの記憶も、露出狂のせいで気分は台無し。なんとなく怖いのでその日は駅から自宅までタクシーで帰宅したそうです。
後日近所の人にその話をすると、同一人物であろう露出狂を目撃した知り合いが何人かいました。交番でも聞いた通り、危害を加えたり追いかけたりするわけではないのだけれど、温かい季節にはときどき立っているそう。
「いったい何がしたいのかわかりませんが、とにかくもう出会いたくないの一心でした。しばらくして引っ越すことになりましたが、それは露出狂が怖いというのも理由の一つです」
夜遅くに人気のないところに行くのは、できるだけ避けたほうが良いと思ったと話してくれました。
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<文/塩辛いか乃>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。
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