30代になってから、17歳のときに何が起こったかについて、考えなおすことができたというリナ。そのきっかけはセラピーを受けたことだと明かす。
「セックス&リレーションシップセラピーを通して気づきました。当時17歳だった私は交際だと思っていたけど、実際にはそれはグルーミングだった。自分が30代になってようやくわかりました。相手の当時の年齢になったことで理解できたのです」
「セラピーでは17歳の自分に戻り、当時の自分を抱きしめて、あなたのせいじゃないんだよと伝えました」
当時の痛みを思い出しながらアルバム制作「本当につらかった」
こうした経験が、『ホールド・ザ・ガール』(少女を抱きしめる)というアルバムのタイトルにつながったと明かしたリナ。同アルバムに収録されている曲『ユア・エイジ』では、グルーミングの加害者と同じ年齢になり、ようやく相手の行為の間違いに気づいたことを歌っている。
「どれだけ自分が不快に感じたかを強烈に覚えています。でも自分で結論を導き出そうとはしなかった。セラピーを集中的にやって、私は本当にラッキーだったと思います。折り合いをつけることができたから。それは私の世界を完全に引き裂くものでした」
そして『ユア・エイジ』をリリースしたことで、ファンに1人じゃないと感じてもらいたかったと語る。
「あのアルバム制作は本当につらい作業でしたが、終わった時には最高の体験の1つになりました。そして女性たちが共感してくれたことを知った今、本当に嬉しい気持ちです。これは、私が若かった時のある時期についてのことですが、それに共感してくれる女性たちを見て、私の伝えたことを、誰かが今感じてくれているのだと思います」