胸や性器のコンプレックス……男女の誰にも言えない悩み、治療する医師をどう選ぶ？

by 美容医療研究協会

監修医師：宮崎　浩彦先生 【経歴】1995年国立東京医科歯科大学卒業。同大学病院で歯科医師として3年間勤務。その後、公立札幌医科大学にて医師免許を取得。東京警察病院、水戸中央美容形成クリニックでの勤務を経て、水戸中央美容形成クリニック院長就任。カウンセリング、施術、全てが、患者の幸せにつながるプロセスと考えている。 監修医師：洪　鍾秀先生 【経歴】2001年日本大学医学部卒業。同大学病院勤務を経て、中央クリニックグループに入職。名古屋院・浜松院・岡山院・福岡院・鹿児島院で研鑽を積み、大宮中央クリニック院長に就任。日本美容外科学会認定専門医であり、中央クリニックグループでは19年以上の実績をもつ。治療からアフターフォローまで自らが一貫して行っている。

家族にも友達にも言えない悩み

温泉や宿泊施設のお風呂やサウナは、水着着用の場所も時々ありますが、裸で入るところがほとんどですよね。その時にタオルで隠している部分、その部分に悩みを抱えていたとしたら、誰かに相談することはとっても難しいのではないか思います。出産後の女性でしたら「私も出産前はプルンとしたおっぱいだったのになぁ」「私の乳首、もっと小さかったのに…」といった悩みを心密かに抱えている方がいらっしゃるかもしれません。見た目だけでなく“臭い”についても同じことが言えます。「私って臭うかな…」とたとえ勇気を振り絞って親しい人に聞いたとしても、気を使って「そんなことないよ！」と答える方が大半を占めるのではないかと思います。「普段見えない部分の悩み＝誰にも相談できない悩み」は、インターネットで検索をしてもなかなか自分が求めている情報が見つからず、人知れず悩みを抱え込んで自信をなくしてしまっている方が、老若男女問わず多数いらっしゃいます。思春期を迎えた中高生でも悩みを抱えている子は多いので、保護者の方が気付いてあげられるといいですね。

病気じゃない…でも心は病んでいく

人目に触れない部分の悩みは、誰にも言えず、どこの病院へ行けば解決してくれるのかも分からず、悶々と何年も悩みを抱え込んでいる方が非常に多いです。「ここなら解決してくれるかもしれない！」と、意を決して行った病院で「病気じゃないから大丈夫！気にし過ぎですよ」と言われたという話もよく聞きます。コンプレックスから精神を病みそうになっている患者に対して、このような軽い言葉を掛けてしまう医師が多数いることはとても残念なことです。これは無神経な医師が多いということなのか？いえ、そうではありません。この言葉の裏には、“見えないコンプレックスを治す治療技術を持ち合わせている医師が数少ない”という現実が隠れているのです。近年、美容に関する高い意識をもつ人が増え、それと比例するように美容クリニックも次々とオープンし、SNSでも様々なクリニックの症例やドクターの様子などがたくさん公開されています。これだけ、たくさんの美容クリニックがあるのであれば、見えないコンプレックスに関する治療をお願いできるクリニックも増えているだろうと考える方が多いと思うのですが、残念ながら決してそうではありません。

写真はイメージです

経験と高い技術力が求められる、見えない部分の治療

見えないコンプレックス（男女ともに胸や性器に関する悩みなど）に関する治療は、二重（ふたえ）整形やヒアルロン酸注入などに比べると、かなり高い技術力が必要とされます。高い技術力にはやはり、長年の経験を積んでいることが大切です。胸や性器などは非常にデリケートな部分なので、治療の難度が高いことは医師でなくとも、皆さん、わりと想像がつきやすいかもしれませんね。最近では、バイトの医師や研修医を多く採用しているクリニックも多く、通っているクリニックの医師が次に受診した時には全員いなくなっていたり、次はいつ来るのか不明だったりで、診てもらいたいのに診てもらえない、相談したいのに相談できないというケースがかなり増えました。これは患者にとっては非常に不利益なことです。せっかく勇気を出して医師に相談して、高い料金も払って治療を受けたのに、また別の医師に相談し直したり、一から自分の症状について説明したりしなくてはならないという状況に陥ることは、他の美容整形施術に比べ、精神的な負担がより大きくなると思います。

最後まで責任をもって診るクリニックを

どんなクリニックを選べばいいのか、ここでポイントをいくつかお伝えします。まずはインターネットでクリニックのホームページを見たり、口コミを見たりして、実績のある医師をじっくりと選んでみてください。そして、まずは勇気を出してカウンセリングを受けてみましょう。たいていのクリニックでは、簡単な医師の診察の後、カウンセラーがメインでカウンセリングを担当し、最後に担当医師が短時間で施術について説明をするというスタイルをとっています。しかし、そうではなく、診察からカウンセリングまで“施術を担当する医師”がカウンセリングを行い、カウンセラーは医師のフォローをする程度というようなスタイルのクリニックを選ぶと、自分の施術を行なってくれる医師としっかりとコミュニケーションをとって信頼関係を結ぶことができます。信頼関係ができていると、安心して治療を任せられますし、自分の思っていることもきちんと伝えられますので、とても重要視したい部分です。そして、術前・術後のことをメリットだけでなくデメリットも含めて全てきちんと説明してくれ、不安を払拭してくれるかどうかもポイントの1つです。患者と医師が対等な関係を作って治療に臨むことは、患者にとっても医師にとっても最高の治療結果を生み出す為に非常に大切なことです。また、術後のアフターフォローまで医師が一貫して行ってくれるクリニックであることも大切です。“術後の検診は不要”であると伝えるクリニックが非常に多いのですが、患者にとってダウンタイム中の不安は大変なストレスになります。すぐに受診できなかったとしても、電話で心配や不安をすぐに相談できる環境があると、それだけで安心ですよね。

最高の治療で自信を取り戻す

誰にも相談できない見えないコンプレックスに長年悩んだ方が、意を決して治療を受けた結果、恋人が出来たり、性生活をエンジョイできるようになったりしたというエピソードは、患者だけでなく医師にとっても大変喜ばしいことです。見えないコンプレックスは一人で悩みを抱えるあまり、ひどい時には心の病まで患ってしまう方もいます。一度きりの人生です。今現在、お悩みを抱えていらっしゃる方には、少しでも早く悩みを解決して、心身ともに健康で楽しい毎日を過ごして頂きたいと思います。その為にも、医師選び、クリニック選びはとても大切なこと。「きちんと話せて、きちんと治療をし、最高の結果を出してくれる医師に出会うこと」で、キラキラと輝くあなたでいられますよう心から祈っております。