最近は物価上昇が相次ぎ、家計が苦しくなっている人も多い。シロさんも物価上昇と戦いながら、何とか2万5000円におさえようと知恵を絞って、レシピを増やしていたのかなと思うと急に料理を頑張ってみたくなる。
とはいえまだ若い時には、自炊せずジャンクフードばかり食べたとて、体重が極端に増えることも健康を害することもあまりないかもしれない。裏を返せば、
年を重ねれば重ねるほど、魚や野菜など健康に良いものを買う必要が高まるということだ。それはケンジを見れば一目瞭然。
しかしながら、健康的な食材は高いため、食費はどうしても右肩上がりになってしまう。食費を切り詰めて不健康になっては目も当てられない。無理しない程度に自炊したくもある。
season2での変化は、食費を3万円に上げたことだけではない。シロさん行きつけのスーパー「ニュータカラヤ」で働くオバちゃん(唯野未歩子)の変化も特筆すべき点である。
名前が明かされておらず、常に仏頂面で、しゃべっている姿をほぼほぼ見たことが無い謎の存在だが、シロさんがスーパーに行く度にさりげなくお買い得品やレシピのアドバイスを指差しなどで授けてくれる。しかし、そんなニュータカラヤが突如閉店。
“竜宮城”とまで言っていたニュータカラヤが無くなり、シロさんは失意のどん底に陥るが、新たな主戦場として訪れたスーパーアキヨシにはオバちゃんの姿が。仏頂面だったはずのオバちゃんは、店舗の方針なのか、笑顔で、なおかつ「ありがとうございます」と客に感謝を伝えながらレジを打っていた。