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2人分の食費「月2.5万円」は不可能?『きのう何食べた?』続編でいきなりの“大きな変化”

 10月6日に『きのう何食べた? season2』(テレビ東京系、金曜深夜24時12分~)の1話が放送された。シリーズ累計945万部(電子版を含む)を超えるよしながふみ氏による同名漫画が原作の本作は、2LDKのマンションで一緒に暮らす、弁護士の筧史朗(通称・シロさん/西島秀俊)と、恋人で美容師の矢吹賢二(通称・ケンジ/内野聖洋)の日常を描いたドラマとなっている。
「きのう何食べた? season2」

©「きのう何食べた? season2」製作委員会 ©よしながふみ/講談社 ※画像はリリースより

 2019年4月期にseason1が放送。2021年には『劇場版 きのう何食べた?』が公開され、劇場版は興行収入14.1億円を記録するなど大きな注目を集めた。  そんな話題作のseason2ということもあり、楽しみにしていたファンも多いはずだ。season2の1話は、2人のゆったりとした空気感が表現されていた安心の内容。ただ、season1では見られなかった大きな変化もあった。 【関連記事】⇒西島×内野カップルが、1週間の疲れを吹き飛ばす。『きのう何食べた?』最新作に“私が言いたいこと”

シロさんが神妙な面持ちで「すまん、ケンジ」

 料理担当として毎話美味しそうな料理を作るシロさんは、ただの料理好きではない。毎月の食費を2万5000円以内におさえながら料理をすることに強いこだわりを抱いている。しかし、体重が過去最高を記録して、さらにはコレステロール値が高くなっていることをケンジから聞かされ、シロさんは罪悪感を覚えてしまう。  そして、今月もなんとか2万5000円以内におさえることはできなくもないが、ケンジの体調を気遣って「週に1度や2度ぐらい、良い魚を食べても良いではないか」と決心して鰈(かれい)をカゴに入れる。
 後半でシロさんは「すまん、ケンジ」と切り出し、「今月から食費を3万円に上げたい……すまない」とケンジに頭を下げ、これまで頑として続けてきた“食費月2万5000円生活”は終焉を告げた。

月の食費2万5000円はそもそも不可能?

 そもそも論になってしまうが、2人暮らしで食費を2万5000円におさえることは不可能に近い。総務省統計局が2023年2月に発表した「家計調査」によると、二人暮らしにおける1ヵ月の食費の平均は6万6187円(二人以上の世帯のうち勤労者世帯、かつ世帯主が60歳未満の場合)で、このうち外食費は1万3752円、弁当や惣菜・冷凍食品などの調理食品は1万573円だった。  つまりは二人暮らしの場合、平均で約4万円が自炊に充てられていることになる。シロさん達が外食費や調理食品を食費(2万5000円)に含めているかはわからない。それらを含めていない場合、平均の自炊にかかる食費が4万円だったことを鑑みると、2万5000円でやりくりしていたのは相当な快挙と言える。
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ついにしゃべった“あのオバちゃん”
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