
写真はイメージです。(以下同じ)
――ママ友との適切な距離感って本当に難しいですよね。
ゆむいさん:私も全然分からないんです。今はママ友関係は遮断して、あいさつ程度はするのですが連絡先を交換している人はいません。
子どもが小学生になると外で友達を作って勝手に遊びに行ってくれるので、それほど深い付き合いはしなくて済むと思います。
私の場合は、下の子が途中から保育園に転園したのですが、幼稚園と違って送り迎えの時間がバラバラですし、みんなとても忙しいのでママ友関係がまったくありませんでした。行事ごとも親が係をやることなく先生方が全部やってくださるので本当にラクでしたね。
――ママ友がいるのといないのとではどちらがいいと思いますか?
ゆむい:トラブルさえなければ、作中の4人はそのあとも仲良しだったと思います。まさかこんな関係性になるとは誰も予想していなかった。私も過去にママ友とすれ違いが起き疎遠になったことがありましたが、それ以外の数人とは今でもときどき飲みに行くほど仲が良いです。だから本当に分からないですね。
――作中に、幼稚園バスの送迎場所で世間話に加わらずサラリと帰っていくママが登場しますが、それくらいでも支障はないのでしょうか。
ゆむい:さっさと帰ったとしても別に嫌な感じはしないと思います。実際に私も出会ったことがあって、「去り方がうまいなあ、ああいうふうになりたいな」と羨ましく思いました。
――ママ友との関係性の難しさはどんなところだと思いますか?
ゆむい:子どもが同じ幼稚園というだけで、年齢が20歳くらい離れた人もいますし、性格や価値観が全然違う女性たちが仲良くするのは無理があるのだと思います。普通の友達とはまったく違う関係ですね。
――ママと一口に言ってもいろいろな人がいますよね。
ゆむい:相手のバックグラウンドが分からないので、何を話したらいいのか難しいところがあります。そういうママ友関係のなかでうまくやれる人はコミュニケーション能力が高いですね。保護者会の会長をやるような人はすごいなと思います。
幼稚園に通わせているママは基本的には専業主婦が多いですが、実は本を出している人がいたり、アーティストだったりしたこともありました。私は仕事のことは隠していたので、作中の高見さんのような高飛車タイプのママにはほんのりと馬鹿にされていたと思います(笑)。
――ママ友トラブルに対処するときのアドバイスはありますか?
ゆむい:親同士が揉めているところを子どもに見せることだけはしないほうがいいと思います。それから、揉めているからといって、相手のお子さんまで睨みつけるようなことをしたら本当にかわいそうなので、子どもは巻き込んではいけないと思います。