※写真はイメージです
女性とダイエットというものは今も昔も切っても切り離せない。
特に、SNSが世間に浸透してからは、ルッキズムが顕著に加速し、“細くて可愛い子が正義”とでも言わんばかりに、電車やSNSにはダイエットや美容整形を促す広告が並ぶ。
「本人が満足していればそれでいい」それはもっともな意見である。
しかし、細さや美しさを求めるあまり、リスクや副作用から目を背けた状態で過度なダイエットや整形に手を伸ばすことは、本人たちが後悔するような結果を招くこともある。
“飲むだけで痩せられる薬”として近年急激に広まりを見せた“GLP-1”、飲み薬では“リベルサス”と呼ばれる薬がその一つだ。
簡単に処方されてしまう危険で手軽な“ダイエット薬”
糖尿病に対する治療薬として処方されていたGLP-1だが、近年は美容目的の自由診療で処方されるようになった。その結果、ダイエットの成功体験だけでなく、健康被害を訴える人が相次ぐ事態があとを絶たない。
実際にリベルサスを服用していたという、グラビアアイドル・
麻倉ひな子さん。
話を聞くと、リベルサスが危険な薬であるにも掛からず、いかに簡単に手に入れられてしまうかが分かった。
「InstagramでGLP-1の広告が回っていたので、元々気になっていたんです。流行っているし、役者をやっている友達も効果があったと話していたので『私も薬をもらいに行こうかな』と考えていました。そんな時に、信頼できる大人から“GLP-1の飲み薬としてリベルサスがある”と教えてもらって…。元々GLP-1は針の処理や自分で刺すのも怖かったので、リベルサスをもらいに行くことにしたんです」
薬を貰うまではスムーズだったと話す彼女。
内科や専門的な病院ではなく、渋谷にあるとある皮膚科で処方してもらったというが、「保険証を使う病院だったので大丈夫かなと思ったんです。その点もあって安心し切っていましたね」と疑うことはなかった。
グラビアのDVD撮影のためにリベルサスを飲むことにしたと話す彼女。
元々痩せているように見えたが、リベルサスを服用していた時の写真を見ると、胸やお尻などの部分はそのままに、女性が憧れるような薄いお腹と綺麗にくびれたウエストに思わず驚いてしまった。本当に“飲むだけで痩せられる薬”は存在するのか。
「最初は3mgのリベルサスを処方してもらいました。飲むとお腹いっぱいになるような感覚になるので、ご飯を食べなくなるんです。いつもは人の3倍食べていたのに、ご飯半分でお腹いっぱいになることに優越感もありました。2~3kgすぐに痩せて、そこから次は7mgのものを飲んだんですが、次は喉まで物が詰まってる感じ。食べると気持ち悪くなるくらいにまでなったんです。そうやって、2ヶ月かけて7キロ痩せて、結果的に自分の理想の体になることができました」
160cm、52kgだった彼女はリベルサスによって43kgになったという。食欲と戦うこと無く、運動もせず得た9kgの減量の成功体験は、彼女にとって大きかっただろう。
しかし、「リベルサスを辞めると以前の食欲が戻ってしまって、体重も4kg戻ってしまったんです」と話す彼女。再び以前と同じ病院でリベルサスを処方してもらい、今度は7mgから服用すると、身体に大きな異変が起きた。