その後、涼太さんは無事に退院。しかし、会社は諸事情でクビに。無職になってしまった涼太さんですが、「俺、咲のお母さんと会いたい」と言ってきたそうです。
「無職になったタイミングで?とは驚いたものの、悪い気はしませんでした。母には『今は事情があって無職だけど、それまでは一緒に働いてきた人だから』と、涼太のことを説明しました」

咲さんのお母さんは3人で会うことを承諾し、3人で、レストランに行くことになりました。しかし、咲さんのお母さんは、煙草がとても苦手で、副流煙でも激しく咳き込んでしまう人でした。
「母は煙草の煙がどうしても無理なことは、事前に涼太に伝えていました。涼太は、最初のうちは煙草を我慢してくれていたのですが、ほんの10分もしないうちにソワソワしだして。
『もう我慢できない!』と言って、煙草に火をつけると、母のほうに煙を吹きかけたんです。わざとではなかったかもしれないですが、母はとても苦しがっていました」
この時点で、雰囲気は最悪に。咲さんのお母さんは、それでも「次はどんなお仕事をしようと考えているんですか?」と涼太さんに質問したそうです。
「
涼太は、ドヤ顔で『簡単な営業とかをやろうと思っています』と言い出して。母は、営業の仕事で苦労して私を育ててくれた人。営業の厳しさはよくわかっています。涼太のこの発言には、私も母も絶句するしかありませんでした」
食事後、咲さんのお母さんは、「あなたが選ぶ人なら私は反対しないけど、涼太さんの態度はありえないし、簡単な営業なんて存在しないから」とため息をついたそうです。そこで、ようやく目が覚めた咲さん。涼太さんに別れを切り出すことにしたそう。