by 美容医療研究協会
監修医師:篠原 秀勝先生
2002年東海大学医学部卒業後、同大学病院形成外科勤務。2008年榊原クリニック経堂本院 副院長、翌年に同クリニック表参道院 院長を歴任。2012年スキンリファインクリニック開院。現在、吉祥寺、銀座にて美容皮膚科診療を行う。注入治療やレーザー治療を得意としており、最先端の美容医療の提供に余念がない。特にヒアルロン酸注入やボトックス注射には定評があり、注入指導医として医師への技術指導も行っている。
監修医師:先山 史先生
医師家系の元に生まれ、親戚にも医師が多かったことから、自然と医師を志すようになる。2003年帝京大学医学部卒業後、同大学医学部付属病院形成外科に入局。故郷北海道の市立旭川病院で皮膚科医としても勤務。大阪の美容クリニックで院長を歴任し、2019年ふみビューティークリニック梅田開院。形成外科医として10年、美容皮膚科医として10年の経験を元に、女性がいくつになっても美しく綺麗で、いきいきとした豊かな人生を送れるようにという想いで診療にあたっている。
InstagramにX、Facebook、ThreadsとすっかりSNS時代となった今。
一般的な情報収集はもちろん、美容医療に関してもSNS発信をしているクリニックやドクターが年々増加し、症例写真や最新の美容施術情報、実際の施術動画まで発信されているため、とにかくたくさんの情報収集が可能です。今や、SNSのアカウントを持っていないクリニックを探す方が難しいかもしれませんね。

近年は、老若男女問わず美意識が高い方が増え、美容クリニックが非常に身近な存在となっています。「美容クリニック=わずかな女性が行く場所」と考えられていたのも今は昔、「可愛く・かっこよく見られたい」「綺麗な肌になりたい」「いつまでも若々しくいたい」「憧れの有名人のようになりたい」と、様々な思いを抱え、様々な方が美容クリニックへ気軽に足を運ぶようになりました。
可愛くなりたい!若返りたい!を叶えるヒアルロン酸注入
美容施術の中でもとりわけ認知されている施術と言えば、ヒアルロン酸注入と言えるでしょう。外科手術はダウンタイムが長いことや痛みを伴うことなどから、恐怖心が先に立ち、治療を受ける決断がなかなかできない方も多いと思います。ですが、ヒアルロン酸注入は、「皮膚を切らなくてよい」「ダウンタイムが短い」「施術時間が短い」「施術当日に十分な結果が得られる」「外科治療に比べ費用が安い」等、治療へのハードルが低く感じられることから、大変人気のある美容施術です(自由診療)。

少し前までは、涙袋をつくる、鼻を高くする、唇に厚みを持たせる、顎先をとがらせるといった、パーツだけに着目した治療として使われることが多かったヒアルロン酸ですが、最近は、お顔全体のバランスを整えるためにボリュームが足りていない部分に注入したり、肌質改善を目的としたアンチエイジング治療で使われたりすることが増えてきました。
20代はパーツ治療メイン、30代後半以降はアンチエイジング治療メインといった印象で、ヒアルロン酸は幅広い悩みに対応できる治療なのです。
さて、このヒアルロン酸、「もともと体内に存在しているものなので、体に入れても安心だし、そのうち吸収されてなくなるものなのよね」と、すっかり安心しきっている方が多いのですが、ヒアルロン酸製材はかなり多くの種類があり、製材によって配合成分や分子の大きさ、効果の表れ方、硬さ、安全性などがそれぞれ異なります。
今回、効果はもちろん、特に安全性の高さが評価されており、世界で6,500万回以上の注入実績をもつヒアルロン酸製材「レスチレン®」をご紹介したいと思います。このレスチレン®はFDA(アメリカ食品医薬品局)で初めて美容目的のヒアルロン酸製材として承認され、かつ日本でも厚生労働省の承認を得ているヒアルロン酸製材なのです。

まゆ姉様
施術内容:顎レスチレンリフト1本注入、頬レスチレンリド2本注入。料金:1本110,000円(ボリュームディスカウントあり)。画像提供元:篠原先生
ヒアルロン酸注入でのリスクとして非常に危険なものに、「血行障害」「感染」「アレルギー」の3つがあげられます。
「血行障害」が起きると、最悪の場合、皮膚が壊死してしまうことに繋がるのですが、その原因となるのが塞栓です。塞栓とは、ヒアルロン酸を注入した際、血管に製材が詰まってしまう事を言います。万が一トラブルが起きたとしてもヒアルロン酸溶解注射で溶かすことができ、事態の悪化を防ぐことが可能です。
続いて「感染」についてですが、ヒアルロン酸が低分子であればあるほど、細菌感染を誘発させやすく、拒絶反応、アレルギー反応も引き起こしやすくなるため、高分子のヒアルロン酸製材の方が、安全性が高いと言われています。ご自身でも注入される製材が高分子なのか低分子なのかドクターにきいてみても良いかもしれませんね。
高分子ヒアルロン酸製材であるレスチレン®は、重大な副作用などの報告がほとんど無く、安全性が高いところも長年の人気の理由です。実は、他にもまだまだ優れた点があり、ますますレスチレン®についての興味や関心が高まるのではないかと思います。
最後に「アレルギー」についてですが、製材によってアレルギーの発生頻度は大きく異なります。その原因の一つが架橋剤で架橋率が低いほど安全性が高いと言われています。架橋剤はヒアルロン酸の分子同士をくっつける働きがあり、硬さを出したり、持続力を持たせたりすることを目的として配合されていますが、なるべく架橋率が低い方がアレルギーの発生頻度を軽減できると言われています。
ただし、配合量が少なければ持続力が短くなるわけですが、レスチレン®は天然の架橋を活かす特許技術により、架橋剤による架橋率が約1%という非常に低い値でも長期持続を実現しているのです。多くのヒアルロン酸製材の架橋率は4~11%ですので、レスチレン®の架橋率がいかに低いか分かりますね。

レスチレン®はリフト力が高く、注入した部分に留まる力が強く、かつ低吸水性であり、持続期間1年以上を実現しています。これらの特徴により、少量でリフトアップ効果が得られ、しっかり留まりながら溶けていきますので、ボリュームが減った部位にプラスで注入しても不自然になる可能性は極めて低くなります。
また、重力で不必要な部位に流れたり、短期間で形が崩れてしまったりする製材だと再度「注入したい!」という気持ちが生まれてきます。そういったことを繰り返しているとどうなるか……。そうです、いわゆる“ヒアル顔”と呼ばれる、独特のお顔になってしまう可能性が高くなるのです。もちろんヒアルロン酸製材の入れすぎによっても“ヒアル顔”は起きる可能性があります。
もう一つ重要なのは、自然な仕上がりであることです。自然さのために大切なポイントに、“ヒアルロン酸の吸水性”が挙げられます。ヒアルロン酸は、もともと周辺の水分を引き付ける性質を持っており、注入後に皮膚の中で膨らむものもあります。ハリのあるお肌ならいいですが、入れた場所のヒアルロン酸が過剰に吸水し、皮膚がボコボコになってしまったり、パンパンのお顔になったりする可能性もあります。レスチレン®は、低吸水性ですので、その辺りの心配は極めて低いと言えます。
このように、持続期間だけでなく、製材の特徴にも注意をする必要があると思います。
※持続期間には個人差があります。

施術内容:ほほ ・顎・フェイスライン レスチレンリフト4本、ほうれい線・マリオネットライン・こめかみレスチレンリド2本注入。料金:1本¥88,000~(ボリュームディスカウントあり)。画像提供元:先山先生
ここまでのお話で、ヒアルロン酸製材について少し詳しくなられたかと思いますが、ヒアルロン酸注入を行うのは言うまでもなくドクターです。「手軽な治療」というイメージを持たれているヒアルロン酸注入ですが、誰が施術しても同じではなく、驚くほど結果に大きな違いが現れます。
ヒアルロン酸注入はアートと相通ずるものがあり、患者さんのお顔をどれだけ美しく整えられるかは、ドクターの“美的センスと技術力”にかかっています。
また、お顔には重要な血管や神経がたくさんあるため、解剖学を学んでよく理解し、リスクが伴う部分は施術が難しいことをしっかり説明してくれるドクターを選ぶことが大切です。とは言え、SNSやホームページだけで判断することは非常に難しいのが実情。症例件数の多さや口コミなどから気になるドクターを見つけ出して、実際にカウンセリングを受けてみると、ドクターとの相性も分かってよいかもしれません。
注入後は長期間体内に留置されるヒアルロン酸。安全性の高い製材と確かな技術力の治療によって、自然な美しさを手に入れてくださいね。
スキンリファインクリニック 公式HP
〒104-0061 東京都中央区銀座4-2-12銀座クリスタルビル5F
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-12小野山ビル3F
ふみビューティークリニック梅田 公式HP
〒530-0012 大阪市北区芝田2丁目8-33 芝田ビル3F
<文/美容医療研究協会 監修/篠原 秀勝先生、先山 史先生 提供/美容医療研究協会>