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離婚をしても幸せになれる人と、そうでない人の“決定的な違い”

自分の人生を始めるために、身につけたいこと

自立 不満の逃げ道として離婚を選択してはいけない。緒方さんはそう力説します。でも、いっぱいいっぱいな時は、目の前の不満解消に意識が向きがちです。  こうした相談者の声には、具体的なアドバイスや導きとしてどういった問いかけをしていくのでしょう。 「先ほど『離婚した結果どうなっていきたいか』を考えてもらうと言いましたが、こうした問いかけをする目的は、離婚後も幸せになるためです。幸せになるためには、いわゆる“自分の機嫌は自分で取れる”ようになるなど、『心の自立』が必要になります。  離婚に限らず、結局多くの問題は自分自身の考え方や感じ方が変わらないと、同じような問題を繰り返してしまいがちです。例えば、不倫略奪婚の離婚率が高いのは、結局不倫してしまう心の問題が解消していないことが大きな理由の一つです。  自分が変わらないと、離婚しても夫婦関係以外の何かに不満を抱いてしまうだけですから、『自分はどうしたいか』といった本心に気づくことや、『何が自分はそんなに嫌なのか』を見つけることも、今後の不満を減らすことに繋がります」

ネガティブな感情は自分の固定観念によるものかも

 カウンセリングでは、他にも「あなたの中で男性とはどういう存在ですか?」といった、当たり前の事として認識しているものについて問いかけをすることも多いそう。なぜこうした質問をするのかというと、回答からその人ならではの「思い込み」を見つけることができるからだといいます。 「ネガティブな感情というのは、生育環境からくる固定観念や思い込みが強く反映されていることが少なくありません。例えば『女は家庭に尽くし、男は外でしっかり働くべき』といった思い込みが自分の中にあれば、それを実行すると思います。  しかし本心では納得いってなければ、だんだんと自分自身の生き方に不満が溜まり、逃避行動として趣味などにのめり込むかもしれません。また自分から見て夫がしっかり働いていないように感じたら、相手を必要以上に責めたくなるかもしれません。  こうした行動(趣味にハマる、夫への怒り)は、物事に対する『こうあるべき』といった思い込みが関係しています。思い込みは極力減らせたほうが気持ちもラクになれますから、カウンセリングを通じてほぐしていくために、色んな価値観の問いかけも行っています」
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離婚へ向けた「対話」の落とし穴
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