Entertainment

話題のドラマが描く“男の生きづらさ”にハッとした。バカのフリから抜けられず、“素”を出したら「終わる」

女性の扱いに慣れた“チャラ男”が抱える悩み

 基本的に本作は京子と朱里を軸にストーリーが展開されるため、女性の生きづらさが主に描かれていた。しかし、最新話である第7話では男性の生きづらさも映し出される。  チャラい商社マンで朱里のことが好きな小西一紀(前田公輝)は、朱里の友人であり一度だけ関係を持ったことのある仲原進吾(川村壱馬)と居酒屋で語り合う。
 その際、小西は「どうすれば女の子の機嫌取れるかは大体わかるんだよ」と女性慣れしていることを話しつつ、「でもいきなり核心ついてこられると素に戻る」「俺、素で喧嘩した女の子とより戻したこと一度もないんだよ」「どうやってもとのチャラチャラしたキャラに戻ったら良いのかわからなくなるんだわ」と語った。  バカっぽくてチャラい“キャラ”を入れれば女性を口説くことは造作もないが、裏を返せば素で女性と向き合った経験が乏しいのだろう。

恋人の前で素を出すことの難しさ

 恋人に素を見せることは男女問わず難しいが、小西の吐露を聞くと「実は男性のほうが難しいのでは?」と感じさせられた。恋愛は男性からアプローチして始まるパターンが多い。基本的には人間の素なんて他人に見せられたものではないため、男性は相手に素を隠して取り繕ろう必要がある。  とはいえ、ある程度関係性が深くなれば相手に素を見せたくなる。仮に「絶対に素を隠してたい」と思っても、交際期間が長くなれば嫌でも相手にバレてしまう。もちろん素を受け入れてもらえることは多い。しかし、「付き合う前と全然違う」「こんな人だとは思わなかった」と交際前と現在を比較され、女性から不満を持たれるケースも珍しくない。素を見せたことが原因で、別れに至ることもある。 【関連記事】⇒落ち込んだ時に救われるのはどんな言葉?“ポジティブ名言”よりずっと効く“たった2文字”
次のページ 
小西を見ていると切なくなる
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ