事例のようにゲームを用いて個室に誘い出すほか、スマホの画面をタッチするだけで電源がオフになるような特殊なアプリをインストールしておき、子どもにスマホを触らせているうちに故障したように思わせて罪悪感を植えつける……という悪質な手口もあります。
いきなり見ず知らずの人のスマホやタブレットを自分が壊してしまったとしたら、子どもは動揺してしまいます。
すると加害者は「君が壊したんだ」「ママに知られたくなかったら、ズボンを下ろしてよ」などと巧妙に迫るわけです。
「水着で隠れる部分や口は自分だけの大切なところだから、他の人に見せたり、触らせない」といったプライベートゾーンの認識がない未就学児や小学校低学年なら、自分が何をされているかわからないケースもあるでしょう。

男児を狙う加害者も多くいます。
それは何も同性愛者だからではなく、男児のほうが無抵抗、無警戒だからという理由です。多くの小児性犯罪者はこの傾向を把握しており、子どもがひとりになるタイミングを狙っているのです。
親としては、ときに「トイレ行っておいで」と子どもをひとりでトイレに行かせることもあると思いますが、残念ながら性加害者の前には「男児だから大丈夫」は通用しない現実があります。