トイレの個室に誘い込み、小学生の陰部を触っていた…「あえて男児を選ぶ」性犯罪者の卑劣なワケ
犯罪が起きやすいのは「入りやすく見えにくい場所」
避けるべきは不審者だけでなく「危ない場所」
日本ではまだまだ「不審者に気をつけましょう」「あやしい人にはついていかない」「防犯ブザーを鳴らそう」など、子どもが犯罪者にどう対処するかを念頭において注意喚起することが多いです。
しかし、前述のとおり小児性犯罪者は街の風景に溶け込んでいるので、見た目だけではどんな人かわかるはずはありません。「不審者」だけでなく「危ない場所」を避ける視点も、子どものための防犯面ではとても重要になってきます。
社会全体で小児性犯罪を含む犯罪者の犯行の機会を奪うためにも、「入りにくく見えやすい」場所をつくることは社会全体の喫緊の課題だといえます。
*小宮信夫「『危険なトイレ』と『安全なトイレ』は何が違う? 女性専用トイレ廃止問題を『犯罪機会論』から考える」Yahoo!ニュース、2023年4月18日斉藤章佳
精神保健福祉士・社会福祉士。西川口榎本クリニック副院長。1979年生まれ。大学卒業後、アジア最大規模といわれる依存症回復施設の榎本クリニックで、ソーシャルワーカーとしてアルコール依存症をはじめギャンブル、薬物、性犯罪、児童虐待、DV、クレプトマニア(窃盗症)などあらゆる依存症問題に携わる。専門は加害者臨床で、現在までに3000人以上の性犯罪者の治療に関わる。著書に『男が痴漢になる理由』『万引き依存症』『盗撮をやめられない男たち』など多数


