夫さんや友人の方など、ドイツ人の方の中にも共感して怒ってくれる方がいてホッとしました。
「恥ずかしながら、私も夫も、この件があってようやく我が事として差別やハラスメントについて考えるようになりました。
実体験やそれを伝えるストーリーに触れないと共感は難しく、裏を返せば共感が伴(ともな)うと理解しやすくなるのだという自省と気付きがこの話を描こうと思った理由の一つです」
お話を読んだ限り、意外とすんなりテレビ局との話し合いの場に進んだように思いましたが、実際もスムーズに進んだのでしょうか?
「漫画では、時間の流れとディテールをかなりカットしています。抗議するか否かですら私自身かなり悩みましたし、問い合わせの電話を掛けるのにも勇気が要りました。
放送局は最初メールを無視し、外国人協会の要請でようやく話し合いの場が持たれることになりました」