藤原紀香&片岡愛之助「家に泥棒が多い」はプロの夫婦芸。色物ギリギリを攻める戦略に見る“覚悟”
愛之助、ルパンのセリフ回しを完コピ。水もしたたるいい男
結婚するとき、紀香に俳優を続けるように言った愛之助
12月20日に放送された『1周回って知らない話』(日本テレビ系)では、紀香が地味でなく派手でない絶妙なお着物姿で、愛之助の劇場で粛々(しゅくしゅく)と立ち働く姿が紹介された。これを見ると「夫唱婦随(ふしょうふずい)」という印象も受けるが、決してそういう旧時代的ではなく、男女対等な「比翼連理(ひよくれんり 夫婦仲の深くむつまじいこと)」という言葉のほうが彼らにはふさわしいだろう。 自分の仕事(キャッツアイとか)やりながら、夫の仕事の裏方もやる紀香。愛之助はそんな紀香と、7年前に結婚するとき、俳優を続けるように言ったのだと『1周回って知らない話』で語っていた。
当時、結婚が発表されたとき、誰もがふたりに好意的というふうではなかったように記憶するが、長い時間をかけて、好感度を高めていったふたり。 今や、彼らの活動が気になってならない。それもステキな夫婦生活への興味よりは、ふたりでどんな面白い役をやるかということのほうに興味が沸く。エンターテナーとしてこれほど理想的なことはないだろう。 <文/木俣冬>
木俣冬
フリーライター。ドラマ、映画、演劇などエンタメ作品に関するルポルタージュ、インタビュー、レビューなどを執筆。ノベライズも手がける。『ネットと朝ドラ』『みんなの朝ドラ』など著書多数、蜷川幸雄『身体的物語論』の企画構成など。Twitter:@kamitonami


