樋口さんは台湾人の男性と結婚しており、作中には台湾人の夫が登場する。本作はどこまで樋口さんの実話が入っているのか聞くと、「お恥ずかしながら、途中で出てくる友人の話以外は、
ほぼ全話通してノンフィクションです」と回答。
「リアルすぎるため、名前やビジュアル、家族構成など、他にも出来事の時系列や個人情報などにつながることは若干変更しています。ですが、作中で起きた出来事などは基本的に実話です。
投稿先のSNSによっては制限が厳しいものもあるので、性的な表現はかなりオブラートに包んで描いています。ただ、
体験した出来事やセリフはほぼそのままです。異なる点でいえば、普段の私達夫婦の会話は英語なので、日本語に訳したものになっています。そのため、一部どうしても日本語には訳せない英語ならではの表現もあり、その辺りは表現できずに残念ではあります」
夫婦円満の内容ならともかく、夫がどうしても“嫌なやつ”と思えてしまう部分も多い。夫にとってはかなりのネガティブキャンペーンになるが、夫は『私に触れないで』を知っているのだろうか。
「
知っています。ただ、夫は日本語を話すことも読むこともできません。実際に『私に触れないで』を読んだこともありますが、おそらく理解はしていなかったと思います。それでも、『
ネタに迷ったら俺をとことん悪役にしてくれ』とかなり協力的なので助かっています。ですので、遠慮なく本当に起きたことを描いています(笑)」と口にした。