仲間由紀恵(44歳)が明かす育児論。「5歳の双子がケンカをしたときは…」
俳優の仲間由紀恵さんが、子どもたちを中心に大人気のアニメシリーズ「パウ・パトロール」の劇場版最新作、『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』で日本語版吹替えを担当しました。
演じるのはトラブルメーカー、マッドサイエンティストの“ヴィクトリア”役で、リーダーのケントと個性豊かな子犬たちのチーム「パウ・パトロール」と敵対します。
5歳の二人の子どもを子育て中の仲間さん。子どもたちと「パウ・パトロール」を観て楽しんでいるそうですが、子育てではパウ・パトロールの「どんなトラブルもパウっと解決!」のように一筋縄で行かないことも少なくないとか。
今回の吹替えのこと、そして子育ての苦労などを本人に聞きました。
――アニメシリーズ「パウ・パトロール」は、子どもたちを中心に大変な人気ですが、最初にオファーが来た時はいかがでしたか?
仲間由紀恵(以下、仲間):もともと子どもたちが大好きな作品で、一緒に観ていて知っていました。とても有名な作品ですし、そのお話が来たのかと素直にうれしかったです。
――お母さんが出ると知ったお子さんたちの反応はいかがでしたか?
仲間:まだ小さいのでわたしの仕事の感じとか、どこまで理解しているのか分からないところなのですが、劇場に一緒に観に行きたいと思っています。実はまだ映画館デビューをしていなくて。きっと集中して楽しみながら観てもらえるのではないかなと思っています。
――それは楽しみですね。素敵な冬休みになりそうです。
仲間:そうですね。単純に声を聞いて気付いてくれればいいのですが、普段目で見ているわたしと聞こえてくる声の感じを、どういうふうに受け取るのか、劇場で楽しみたいと思います(笑)。でもわたしが仕事で関わっている、関わっていないに関係なく、楽しんでもらえる作品になっていると思います。
――今回演じたヴィクトリアはマッドサイエンティストのトラブルメーカーですが、どこか憎めないキャラクターでもありますよね。
仲間:ヴィクトリアは、自分の力を周りに認めてもらいたい欲求が強い女性だと思うんです。でもそこに至るまでに、なかなか認めてもらえなかったり、自分の頑張りを誰も見てくれなかったりという生い立ちがあり、それが想像出来るんです。
そこでマイティパワー(劇中でキャラクターたちが持つ特別な力)を使って「わたしの力を見ろ!」と大きな声でみんなに言ってしまう。トラブルメーカーの側面もありますが、どこか憎めないところは、彼女の切実な思い、願いみたいなものが根本にあるからなのかなと感じました。
――また、ヴィクトリアを演じるうえで、低年齢の子どもたちが観るという意味で意識したことや工夫したことはありますか?
仲間:この「パウ・パトロール」は、子どもたち、低年齢向けの作品ではあるのですが、大人も楽しめる内容だと思っていますので、低年齢層だけを意識するということはなかったです。今回はトラブルメーカー、悪役ということで、この人の強さ、ドロドロした気持ちなども声に少し出るといいなと思い、そこは意識して演じました。
普段お芝居ではなかなかしない声色を意図的に作り出して、それをわざと大きな声で出してみたり。お芝居では絶対しないのですが、その部分はあえて声の仕事だからということで誇張して演じさせてもらいました。
飛んだり、普通の人間にはできないことがアニメーションなら可能なので、そこにどう近づけていくかと試行錯誤しながら、楽しくトライさせてもらいました。

5歳の子どもと一緒に観に行きたい
トラブルメーカーだけどどこか憎めないキャラクター
1
2